40代の一般社員は、あきらめを感じている
最近、あきらめ感を覚えている人はどのくらいいるのだろうか。30〜40代のビジネスパーソンに聞いたところ「あてはまる」と答えた30代は36.0%に対し、40代一般社員は48.5%もいることが分かった。日本マンパワー調べ。
40代で役職のない社員ほど、あきらめ感が強く、キャリアに関する閉塞を感じている――。日本マンパワーが行った調査で、こんな結果が出た。
最近、あきらめを感じることが多いですか? と聞いたところ「あてはまる(少しを含む)」と答えた30代は36.0%に対し、40代の一般社員は48.5%と12.5ポイントもの差があった。40代管理職(部下なし)の37.5%、40代管理職(部下あり)の34.0%と比べても、40代一般社員の間であきらめ感が広がっていることがうかがえた。この結果について、日本マンパワーは「このままでは、定年までモチベーションが低下し続ける可能性がある」と危惧している。
今後、昇進の可能性があると感じている人はどのくらいいるのだろうか。「昇進の可能性を感じている」と答えた40代管理職(部下あり)は64.0%、40代管理職(部下なし)は34.5%に対し、40代一般社員は23.5%にとどまった。
また現在の仕事にやりがりを持っていますかと聞いたところ、「はい」と答えた40代管理職(部下あり)は59.0%、40代管理職(部下なし)は43.0%に対し、40代一般社員は30.0%だった。「昇進・昇給など、分かりやすい目標を持ちにくくなっている40代の一般社員に、どのように自立的に働いてもらうかが課題。また『将来のよりよい生活を目指して今をがんばろう』という主体的な意識の基に『やりがい』や『自己成長』型の意識を持たせることが必要」(日本マンパワー)としている。
インターネットによる調査で、30〜40代のビジネスパーソン800人が回答した。調査時期は7月。
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