「エリート志向」「辛グルメ」「宇宙開発」――2014年のブーム10大予測:感性マーケによるトレンド予測(3/3 ページ)
剛力彩芽、ウェアラブル、“みんなと一緒”から“孤高の時間”――。広報女子が2012年冬に立てた未来予測はどうなったのか? 2013年に起きたことを振り返りながら今後来そうなブームを予測してみます。
8.ウェアラブルが日常ツールに
ウェアラブルの技術は、2012年以前もありました。しかし、今年やたらとフォーカスが当たっています。日常的に身に付けられるウェアラブルコンピュータのアイデアがたくさん出て、近年中に実現が可能になりそうなものもたくさんあります。これは、“大衆の気分(開発者も受け入れ側も)”がそちらに惹かれているからです。感性リサーチの黒川伊保子氏は、その著書「なぜ、人は7年で飽きるのか」(2007年発刊、既に絶版)の中で、ウェアラブルが2013年度からヒットすることを2007年の時点で示唆しています。
9.「宇宙開発興味ナシ」から「宇宙開発LOVE」へ
前に同じトレンドが来た時(1957年以降)は、アポロ11号が月面着陸に成功するなど、宇宙探索が非常に支持された時代でした。その後、これほどの大きなパワーが継続されていれば、今では火星にも行けていたかもしれません。しかしこの熱は1980年代半ばに収束し、その後は宇宙開発はやり続けるけどメジャーではない、という状態が続きました。ちなみにドラえもんが描かれたのもこの時代。ドラえもんがその辺を歩いている未来を夢見た人も多いと思いますが、未来の不思議な世界に対して、大衆としての人々の気分は収束したのです。それが、2013年以降、また再燃すると思います!
10.「男子・女子」から「紳士・淑女」の時代へ
自分自身が、このブログを「広報女子部ログ」としているところから恥じなければなりませんが、数年前から起きた「○○女子」ブームは、本来あった“女子”の意味を完全に奪いました。40代や50代、60代の人までが、「私たち、女子はさ〜」と話しだす時代が来てしまい、“女子”の意味するところは、“女性という性で、年齢関係なく、乙女心がある人”のようなよく分からない像を示す言葉になりました。これは「○○男子」も同じで、まだしばらくは草食男子や仙人男子のような言葉も使われるかもしれませんが、しばらくしたら消えると思います。
一方で、自分のことしか考えない(といったニュアンスの)“女子”から取って代わるのは、“淑女”なのではないかと。“淑女”っていう言葉が語感的によいとは思いませんが、時代から支持を受けるのは大人としての女性になるでしょう。
さて、最後にお知らせです。
この感性トレンドマーケティングについて感性リサーチ客員研究員の手塚祐基先生が、年内もう一度、2日間の講座を実施することになりました。当日は先生の話を聞くだけでなく、実際に理論を社会風俗の推移に当てはめ検証するワークショップも実施致します(詳細はブログ文末にてご紹介)。
※この記事は、誠ブログの「誰も書かなかった、広報女子部ログ:広報女子部 部長が予測した2013年以降 10のトレンド変革ーー2013年は大きな転換期!」より転載、編集しています。
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