缶コーヒーと共食い? ローソンの玉塚COOが語る、今後のコンビニコーヒー:価格競争はしない(1/2 ページ)
コンビニ各社の間で「コーヒー」を巡って、厳しい競争が繰り広げられている。そんな中、ローソンは接客レベルやコーヒーに関する知識が高い「ファンタジスタ」を増やしていく構えだ。
コンビニ各社の間で「コーヒー」を巡って、厳しい競争が繰り広げられている(関連記事)。そんな中、ローソンは接客レベルやコーヒーに関する知識が高い「ファンタジスタ」を増やしていく構えだ。現在(2013年10月末現在)ファンタジスタとして活躍しているのは505人だが、2014年末までに2000人体制を目指すという。
同社は2012年に、独自の資格である「ファンタジスタ」制度を開始。接客レベルが高いと認められたスタッフだけが試験を受けることができるが、これまでの合格率は約16%(全体の約0.3%)。最高執行責任者(COO)の玉塚元一氏は「全国どこのお店に行ってもファンタジスタがいるようになれば、お客さまには気持ちよく買い物をしていただけるのでは」と語った。
接客レベルを上げたい
以下、11月12日に行われた記者会見の様子を、一問一答形式でまとめた。
――ローソンのコーヒーは1店舗で1日どのくらい売れているのでしょうか。またファンタジスタがいる店といない店で、販売数はどのくらい違うのでしょうか。
玉塚: お店では1日50〜60杯くらい売れている。ファンタジスタがいないお店に比べて、いるお店は1.5倍から2倍くらい売れている。
――ローソンのコーヒーは女性客が多いようですが、男性はどのくらい利用しているのでしょうか。
玉塚: ブレンドは男性が7割、女性が3割くらい。カフェラテは逆に女性のほうが多く、女性6割に対し、男性は4割。カフェモカやココアテイストは女性客が多く、どちらも7割を超えている。
――ファンタジスタの導入で、全体の接客レベルを上げたいと思っているのでしょうか。
玉塚: 「マチカフェを導入したい」というお店が増えている。そのためには、しっかりとした接客ができることが重要になる。コーヒーを販売することももちろん大切だが、マチカフェの取り組みはローソン全体の接客改革として位置付けている。ファンタジスタはまだ500人ほどしかいないが、できるだけ早い時期に3000人、5000人に増やしていきたい。
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