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「面白いなあ」と思うCMが、なぜ減っているのか仕事をしたら“面白い広告”ができた(5/5 ページ)

その昔、会社や学校で「○○のCMって、面白いなあ」という会話があったが、最近はめっきり減ってしまった。その理由について、これまで数多くのCMを手掛けてきた、電通CDCの高崎卓馬さんに聞いた。

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ホームランを狙ってくれ


高崎さんが手掛けたインテルのCM絵コンテ

高崎: ドラマの世界も視聴率の低迷が問題になっていましたが、今年は『半沢直樹』や『あまちゃん』が大ヒットしました。つまり鉱脈を掘り当てたわけですが、ドラマにできて、広告にできないはずがありません。広告でも鉱脈を掘り当てることができるので、クライアントにはぜひ期待してもらいたいですね。期待してもらわないと、私たちは動けないですから(苦笑)。

土肥: 「三振はダメ」「三振はダメ」と言われ続けると、スイングも小さくなりますしね(笑)。

高崎: 「三振してもいいから、ホームランを狙ってくれ」と言ってくれるほうが、燃えますね(笑)。

土肥: クライアントから「ホームランを狙ってくれ」と言われるのは、どういった人なのでしょうか。

高崎: この仕事をやっていくには、信頼関係がものすごく大切なんですよ。

 「ホームランを狙ってくれ」と言われるようになるには、自分からそうした環境をつくらなければいけません。1つ1つの仕事できちんと結果を出すことによって、「ホームランを狙ってくれ」という人が現れてくる。新人のときに「バットを短く持ってくれ」と言われるのは、仕方がありません。でもそこで腐らずにきちんと打席に立って、少しずつ結果を出していけば、やがて「バットの持ち方は任せる」「ヒットを打ってくれ」「ホームランを狙ってくれ」となる。つまり、信頼されないと自由は手に入りません。自由がないと、なかなか結果を残すことは難しいですよね。

土肥: 「なんかこのCM、面白いなあ」と思って調べてみたら、高崎さんがつくったものだった――。そんな作品を期待していますね。本日はありがとうございました。

(終わり)

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