えっ、「はやい」ではないの? 吉野家が「牛すき鍋膳」「牛チゲ鍋膳」を発売:「うまい・やすい・ごゆっくり」がコンセプト(1/2 ページ)
牛丼チェーンを展開している吉野家は、「牛すき鍋膳」「牛チゲ鍋膳」を12月5日より発売する。戦略発表会の席で安部修仁社長は、これまで追求していた「はやい」からの転換を強調した。
牛丼チェーンを展開している吉野家が、新たな戦略商品として「牛すき鍋膳」「牛チゲ鍋膳」を12月5日より発売する。12月2日に開かれた戦略発表会では、安部修仁社長が「うまい・やすい・ごゆっくり」という新コンセプトに基づいたメニューと位置付け、これまで追求していた「はやい」からの転換を強調した。
「牛すき鍋膳」「牛チゲ鍋膳」は2013年5月から開発を始め、吉野家初の試みとなる卓上コンロに鍋を乗せて提供する。
牛丼の起源でもあるという「牛すき鍋膳」は、牛肉をはじめとして豆腐・平打ち麺・白菜・長ネギ・タマネギなどの食材を使用。タレはしょうゆをベースに複数の調味料を組み合わせてうまみと甘さのほどよさを目指し、最後まで飽きずに食べられるように試行錯誤を重ねたという。また、2013年9月に東京・神保町にオープンさせた一人鍋専門店「いちなべ家」でのノウハウも開発に生かされたという(関連記事)。
安部社長自身、食べ方について「溶き卵を鍋に入れて卵とじにして、ご飯に乗せて食べる」とし、「ぜひお客さまそれぞれの食べ方を見つけてほしい」と訴えた。
価格は「牛すき鍋膳」「牛チゲ鍋膳」とも並盛が580円で大盛が680円。単品は並盛480円・大盛580円で提供される。
安部社長は「まずは原価を考えずお客さまの満足できる商品を設計し、コストをセーブできるのかが次のステップ。最初は680円という値段だったが、500円台に落とし込みたかった」と低い値段の実現にこだわりを見せた。
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