世界を救うのは誰? “右脳系日本人”に期待する:新連載・グローバルエリートから見た世界(4/4 ページ)
2012年12月以降、日本は「アベノミクス」をスタートさせた。「中央銀行がマネーを刷り増しているのだから、これから起きるのはインフレだろう」などと思ってしまうかもしれないが、世界の流れは違う。これから襲って来るのは……。
しかし「インスピレーション」「アイデア」「発想」などはいずれも異なるものと触れあった時にだけ閃(ひらめ)くものであることは、さまざまな研究者が指摘している。そのため、日本人はせっかく持っている自らの優れた「右脳」をそのまま腐らせてしまっているといっても過言ではないのだ。
だがそれで事が済むということでは全くない。「平成バブル不況」が20年ほど続いた中で、リストラにリストラを重ねた日本企業はもうこれ以上切り落とすべきところがない状況に至っているのだ。そこに輪をかけて襲ってきたのが世界全体の「デフレ縮小化」に伴うコモディティ化の嵐なのである。このままでは人件費のダンピング競争に負けるのは目に見えている。
ここで最後の一手となるのが「本当に付加価値をもったモノづくり」、すなわち「イノベーション」なのだ。そしてこれを可能とするのが“閃き”であり、それを導き出すのは左脳ではなく、「右脳」なのである。したがって日本のモノづくり系を筆頭とした企業に勤めるビジネスパーソンに今、求められているのは社外にある異なるものに積極的に出会い、感じ、想いを抱くことなのだ。
欧米のグローバルエリートたちが注目していることがある。それは「異なる日本人たちが集う場」をつくり上げる意思と能力をもった日本人のことだ。なぜならばそうした日本人がこれからの「右脳系優位の世界」を仕切る可能性があるからだ。その意味でニッポン、いや「デフレ縮小化」が止まらなくなる世界全体を救うのは「右脳系日本人」に他ならないのであって、まさに「まずは始めたものが勝ち」なのである。
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