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「餃子の王将」社長はなぜ「25口径」で撃たれたのか?:窪田順生の時事日想(3/3 ページ)
「餃子の王将」の大東隆行社長が本社前で射殺された。犯行に使用された拳銃は「25口径」だと確定したことで、犯人像は2つに絞られたのではないだろうか。それは……。
個人ではなく企業への恨み?
もちろん個人ではなく企業への恨みも考えられる。「王将フードサービス」は「ブラック企業大賞」にもエントリーされたほか、今年2月には休職中の男性社員から 「月100時間を超える時間外労働を強いられ、うつ病になった」と約2300万円の損害賠償を求めて提訴されている。
数年前にテレビで放送された店長研修の様子を見た。そこでは、大東氏に代わって社長の座についた渡辺直人常務の怒声が飛び交い、自己啓発セミナーさながら社員らが自らのふがいなさなどを悔いて涙を流し、絶叫していた。
ああいう軍隊式教育から脱落して組織を去った者は経営層を逆恨みするケースも多い。
現在、警察は「王将フードサービス」の社長室などを捜索している。「25口径」は急成長企業の暗部を浮かび上がらせてしまうかもしれない。
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