無能な経営者はなぜ反省しないのか?:プロフェッショナルサラリーマン――実践Q&A編(2/3 ページ)
「上司や部下の考えていることが分からない」「サラリーマンって、なんて理不尽なんだ」――そんな悩みをもつ人も多いのでは。本連載は、サラリーマンの悩みに触れることで、会社の中で生き抜くヒントを紹介しています。
質問によれば、どうやら数年前に経営コンサルタントが入ったようですが、こういう人たちが外部のコンサルタントの意見に耳を貸すのはとても難しいことです。
優秀なコンサルタントであればあるほど、経営者自身に変革を求めます。長年かけてせっかく座った椅子で、しかもその椅子の寿命が数年しかないと分かっているから、「変化はどうぞ次の世代で」となってしまうのです。
そういう経営者は、お決まりのように「挑戦」や「チャレンジ」といった言葉を新入社員への訓示で述べますが、自分は対象外です。
つまり、世間の流行言葉には敏感で、社内報などで難しい言葉を発信はしますが、会社全体ではなく、自分自身の地位を守るために変化を嫌う体質になっている。
それでも食っていけた時代はまだよかったのかもしれませんが、今はそうではありません。あなたが情けない気持ちになるのも自然な反応です。
ですから、あなたも薄々分かっているように、彼らが自ら変わることを期待してもムダです。
ここから先は推測になりますが、ひょっとしたらあなたの会社は、最近の業績はあまりよくないのかもしれませんが、つぶれる段階にはないのではないでしょうか?
もちろん経営陣を入れ替えればもっと業績が上がるはずですが、今の経営陣でもなんとかやれているということは、おそらく過去の経営者の遺産として、いいサービスやいいお客さん、いい取引先を持っていたりするのではないでしょうか。
つまり、もともとポテンシャルの高い、いい会社なのだと思います。
ということは、経営陣さえ総取っ替えすれば、すでにあるシステムを使ってもっと利益を上げることができる。これは企業買収の対象として、非常に魅力的です。
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