無能な経営者はなぜ反省しないのか?:プロフェッショナルサラリーマン――実践Q&A編(3/3 ページ)
「上司や部下の考えていることが分からない」「サラリーマンって、なんて理不尽なんだ」――そんな悩みをもつ人も多いのでは。本連載は、サラリーマンの悩みに触れることで、会社の中で生き抜くヒントを紹介しています。
はっきり言うと、あなたの会社は数年以内にどこかの企業に買収される可能性があります。そうなれば経営陣は更迭されるか、辞めさせられるかするでしょう。
もしくは買収されないにせよ、赤字に転落すれば、株主の圧力で役員が辞任させられるかもしれない。そうなれば、否応なしに彼らもなんらかの変化にさらされるでしょう。
その日が実際にくるのかどうかは分かりませんが、あなたにできることは、環境の変化に備えて実力をつけておくことだけです。
経営者が変化を嫌っていても、あなた自身は変化しなければなりません。
自分で仕事をつくれるプロフェッショナルサラリーマンになればどこに行っても通用しますから、会社が倒産しようが吸収合併しようが関係ありません。
会社の問題に見て見ぬふりをする社員も多いのに、あなたはこうして相談のメールをくれるほど問題意識が高い。プロフェッショナルサラリーマンになる素質を十分持っていると思いますので、その高い意識を持ちながら実力を磨くのが一番いい方法ではないでしょうか。
・無能な経営陣でも好業績の企業は社員のポテンシャルが高い。来る経営陣退陣に備えて実力を磨け
(つづく)
著者プロフィール:
俣野成敏さん
1993年、シチズン時計株式会社に入社。安息の日々もつかの間、社の赤字転落によって30歳でリストラ候補になり、転職、起業の余地がないダメ社員に未来はないと一念発起。役職経験・小売経験・有力人脈を一切欠いたまま、メーカー直販在庫処分店を社内起業。老舗メーカーの古い価値観を逆風に受けながら、30代の内に年商14億企業に育てあげる。その功績が認められ、33歳でグループ130社の現役最年少の役員に昇進し、さらに40歳で本社償還、史上最年少の上級顧問に就任する。この体験を元に執筆した著書『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社)はシリーズ累計11万部のベストセラーに。amazon.co.jp の2012年間ランキングや啓文堂ビジネス書大賞等に入賞。2012 年、独立。複数の事業経営の傍ら、私塾プロ研を創設しプロフェッショナルサラリーマンの育成に力を注いでいる。
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