日経よりも効果的! 経済オンチ改善法:プロフェッショナルサラリーマン――実践Q&A編(1/3 ページ)
新卒で働き始めたものの、経済などの情報にうとく、基本的な経済情報がまったく分からなくて不安――、こんな人は少なくない。昔は「日本経済新聞を読め」などと言われたものだが、基本的な経済情報は、具体的にはどのように学ぶのがいいのだろうか。
集中連載「プロフェッショナルサラリーマン――実践Q&A編」について:
本連載は、俣野成敏著、書籍『プロフェッショナルサラリーマン――実践Q&A編』(プレジデント社)から一部抜粋、編集しています。
『プロフェッショナルサラリーマン』と『図解版 プロフェッショナルサラリーマン』で熱狂的支持を集めた俣野成敏氏、待望の新刊。
プレジデント社のWebサイト「PRESIDENT Online」に寄せられた仕事や職場に関するビジネスマンの悩みに俣野氏が答えた、リアルなQ&Aをまとめた1冊。
上司部下、同僚との関係や、職場環境、キャリアや勉強法まで様々な悩みを、“いま"という時代を捉えつつ俣野氏が鮮やかに回答した47編のQ&A。
Web上には露出せず書籍のみに収録したQ&A特別編数点のほかに、日本一有名なサラリーマン「島耕作」の作者、弘兼憲史氏と俣野氏との対談も特別収録した。組織、仕事、そしてプロとは何か……。
真のプロフェッショナル2人の言葉があなたの未来を拓く!
(Q)新卒で今年から勤め始めましたが、体育会に大学の4年間を捧げたため、経済などの情報にうとく、基本的な経済情報がまったく分からず不安です。基本的な経済情報は、具体的にどの媒体で学ぶべきですか?
(旅行会社、男性、23歳、入社1年目)
(A)こんなときこそチャンスです。
「困ったときは学びどき」。このままではまずいという必要性に迫られたときに勉強すると、よく頭に入ります。
経済は日々刻々と変化し続けるものです。頭のいい人がつぎつぎに新しい言葉を発信してきますので、経済について何も知らない人が「今、何が起きているか」という現象、つまり時事ネタを追いかけようとしても、ほとんど何も理解できません。
昔は「経済を勉強したければ、日本経済新聞を読め。読んでいるうちに分かるようになる」などと言われていました。しかし、この方法で本質が理解できるのは、基本が分かっている人だけではないでしょうか。
それより、あまり変化しない普遍的な経済の仕組みを先に押さえたほうがいい。そうすれば、時事ネタの意味が分かるようになります。
したがって「どの媒体で学ぶべきか」という問いに対する答えは明白です。なんと言ってもまずは「本」をオススメします。インターネット記事でも新聞でもビジネス雑誌でもなく、テレビのニュース解説でもありません。単行本、それも簡単すぎるほど分かりやすく書かれた初歩的な入門書がいい。
関連記事
- 「キュレーションで効率的に情報収集」の落とし穴――池上彰×吉岡綾乃(前編)
9月2日にリニューアルしたBusiness Media 誠。記念企画として、スペシャルインタビューを掲載していきます。最初に登場していただくのは、ジャーナリストの池上彰さん。編集長の吉岡綾乃と、ビジネスパーソンはどのように情報収集すべきかについて話し合いました。 - LINE、NAVERまとめはなぜ強いのか?――LINE株式会社 森川亮社長8000字インタビュー
人気サービス「NAVERまとめ」や、世界で2億3000万ユーザーが利用する「LINE」を急成長させているLINE株式会社の森川社長。矢継ぎ早にアプリやサービスをリリースする開発力や、「計画を立てない」「事業計画を出さない」といった独特の経営方針について、じっくり聞いてきました。 - 最初は売れなかった? これまで語られなかった「じゃがりこ」の裏話
「じゃがりこ」といえば、カリカリ・サクサクした独特の食感が特徴だ。カルビーが1995年に発売して以来、ロングセラー商品となっているが、開発秘話はあまり知られていない。開発に携わった担当者が多くを語らなかったからだが、18年経った今、当時の裏話を打ち明けてくれた。 - オバマ大統領が、本当に"change"したもの――Change.org日本代表 ハリス鈴木絵美さん
世界最大の署名サイト、Change.org日本版の代表・ハリス鈴木絵美さんは元マッキンゼーのコンサルタント。政治に興味がなかったという彼女はなぜオバマ大統領の選挙スタッフになり、さらに市民活動を仕事にしたのか? 日本人から見ると驚きの、米国の選挙事情を聞いた。 - メガネのネット通販で業界全部をひっくり返してみせる――Oh My Glasses、清川忠康社長
送料無料、返品無料、購入前に5本のフレームを自宅で試着可能というサービスをひっさげ、オンライン通販専業でメガネ業界に新風を巻き起こしつつある「Oh My Glasses」。創業者の目線の先にあるものとは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.