日経よりも効果的! 経済オンチ改善法:プロフェッショナルサラリーマン――実践Q&A編(2/3 ページ)
新卒で働き始めたものの、経済などの情報にうとく、基本的な経済情報がまったく分からなくて不安――、こんな人は少なくない。昔は「日本経済新聞を読め」などと言われたものだが、基本的な経済情報は、具体的にはどのように学ぶのがいいのだろうか。
まずはインターネット書店に行ってみて下さい。例えば、ネット書店のアマゾンなら、たいてい在庫があります。アマゾンは、「ロングテール」と言われる希少性の高い商品の品揃えで売れている書店と思われがちですが、アマゾンが発表している「上半期」「下半期」、または「年間」といった長期間のベストセラーランキングを一度じっくりご覧になってみてください。それぞれの書籍には発行日が記されていますが、多くのランクイン書籍は発行日が古いものが生き残っており、8割はロングセラーで儲けている書店だと気づくはずです。
アマゾンのいいところはそれだけではなく、売れている順番(おそらく過去の販売冊数の累計)に商品が表示されるようになっているところです。基本を学ぶ書籍については、「長期間にわたって売れている本がいい本」と断言できますから、何度も版を重ねているロングセラーを入手してください。
例えば、「経済」について学びたいなら、アマゾンの検索窓に「経済」などと入れてサーチし、本→ビジネス経済と進むと、ロングセラーがズラリと出てくる。これを1冊といわず、売れている順番に5〜10冊とまとめ買いします。同じようなタイトルの本を何冊も買うのはムダだと思うかもしれません。しかし、そこに意味があります。
あなたも何冊も読んでいくうちに、「あれ、この項目に関する説明はほかの本にも出てきたぞ」と気付くでしょう。それは複数の著者がその項目を「これだけは説明しておかなければ」と思ったという証拠にほかなりません。したがってそれは間違いなく重要なポイントですから、必ず頭に入れるようにする。
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