東日本大震災からまもなく3年を迎えようとしているが、日常生活はどの程度震災前の状態に戻ったのだろうか。20〜60代の人に聞いたところ、全国では「完全に戻った」と思う人が54.4%だったのに対し、東北3県では38.5%にとどまっていることが、マクロミルの調査で分かった。また「いくつかの影響は残るがほぼ戻った」と思う人は全国で25.5%、東北3県で42.5%と、ここでも全国と東北3県での隔たりが見られた。
大震災の影響で、現在不便を感じていることは何ですか? この質問に対し、全国は「家庭の電気料金が高い」(40.5%)が最も多く、次いで「ガソリン・灯油の価格が高い」(29.9%)、「放射能関連」(27.1%)。一方、東北3県では「ガソリン・灯油の価格が高い」(43.1%)が最も多く、次いで「放射能関連」(40.0%)、「家庭の電気料金が高い」(39.6%)。前回の調査(2013年)と比較すると、東北3県では「ガソリン・灯油の価格が高い」が13ポイント高くなっており、生活の厳しさがうかがえた。
東北地方を観光で訪れたい人
東北地方を観光で訪れたい人はどのくらいいるのだろうか。「訪れたい(ぜひ+やや)」と答えたのは、全国で69.0%。行ってみたい観光地を聞いたところ「蔵王温泉(山形市)」(32.5%)と答えた人が最も多く、次いで「松島(松島町)」(31.9%)、「中尊寺(平泉町)」(31.8%)、「乳頭温泉郷・田沢湖温泉(十和田・八幡平)」(29.0%)、「十和田湖(十和田市)」(28.2%)と続いた。
東北3県の人に、他人にオススメしたい観光地を挙げてもらったところ「松島」(38.5%)がトップ。以下「中尊寺」(31.2%)、「奥入瀬渓流(十和田市)」(26.7%)、「小岩井農場まきば園(雫石町)」(22.7%)、「岩松城(鶴ヶ城、会津若松市)」(21.3%)という結果に。
インターネットによる調査で、20〜69歳の1035人が回答した。調査期間は1月30日から31日まで。
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