調査リポート
ネット上で会社の「悪口」見つけても、9割が手つかず
会社に対する「悪口」「誹謗(ひぼう)中傷」などの書き込みを見たことがありますか? 企業の広報または人事担当者に聞いた。ネクストリンク調べ。
会社に対する「悪口」「誹謗(ひぼう)中傷」などの書き込みを見たことがありますか? 企業の広報または人事担当者に聞いたところ「ある(頻繁に+まれに)」と答えたのは62.7%であることが、ネクストリンクの調査で分かった。
「ある」と答えた人のうち、92.8%が「(悪意のある書き込みを見つけたあと)何も対策をしていない」「何をしたらいいのか分からない」と回答しており、「日常的にブラック企業の報道がなされているのにもかかわらず、企業側の対策意識はまだ低いようだ」(ネクストリンク)
ネット上での評判は、企業にとってどんな損害を与えると思っているのだろうか。この質問に対し、「従業員や社内スタッフのモチベーションが下がる」(50.7%)と答えた人が最も多く、次いで「エンドユーザー(特に見込み顧客)が減ってしまう」(50.0%)、「複数社から内定を獲得している優秀な学生が採用できない」(43.0%)と続いた。
半数近くの人が「(ネット上の評判によって)採用に影響する」と回答したものの、約8割の人が「(ネット上で)どう言われているかよく知らない」と答えた。「ネット上で自社の評価・評判が及ぼす悪影響について理解しながらも、日々の管理・対策は伴っていないようだ」(同)
インターネットによる調査で、企業の広報・人事担当者300人が回答した。調査期間は1月29日から31日まで。
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