なぬ? 「CocoPPa(ココッパ)」を知らない? Youは遅れているねえ:仕事をしたら“10代女子”が集まった(7/7 ページ)
スマホアプリ「CocoPPa(ココッパ)」が大ヒットしている。リリースしてから18カ月でダウンロード数が2000万を超えたが、一体どんなアプリなのだろうか。開発したユナイテッドの担当者に話を聞いた。
第二のLINEになれるのか
土肥: ココッパのダウンロード数をみると、「第二のLINEになるのでは」と思ってしまうんですよ。「LINEにつづくぞー、そしていつか追い越してやるぞー」といった目標はありますか?
千島: 恐れ多いですね(汗)。
土肥: あら……謙虚ですね(笑)。もう少し山っ気を出してもいいのでは?
千島: LINEはコミュニケーションツール。基本的には、知っている人としかやりとりしませんよね。一方のココッパは、クリエイターが褒められる、ユーザーはかわいさを感じられる――そんな場を提供しています。国産のアプリという点では同じですが、内容はかなり違う。
土肥: ヒットする商品には、タイミングが良かったり、ユーザーの課題を解決してくれたり、そんな要因があることが多いですよね。ココッパがリリースされたタイミングはいかがでしょうか。またココッパの登場によって、ユーザーの課題は解決されたと思いますか?
千島: スマホが登場して、まず使い始めたのは、20〜30代の男性が多かったですよね。そして、しばらくしてから10代の女子が使い始めました。そういう意味では、ココッパをリリースしたタイミングは悪くはないのかなあと。
で、彼女たちはスマホを手にして、何をしたか。スマホにカバーを付けて、かわいくしたんですよね。友だちにそれを見せて「かわいい、かわいい」といった会話をしていたと思うのですが、アイコンはそのまま。中にはかわいくないアイコンもあるのにそれを仕方なく使っていた。その課題をココッパが解決できたのかなあと思っています。
土肥: なるほど。ケースがたくさん売れたんだから、次はきせかえで……という流れを予測しているわけですね。
10代女子へのリサーチ
土肥: 千島さんは30代なので、10代女子がどんなモノに興味を持っているのか、よく分からないと思うんですよね。当然、リサーチが必要になってきますが、具体的にどんなことをしているのでしょうか?
千島: キデイランド原宿店によく足を運びます。そこの入口付近に置かれているモノは、最初は売れていなくても、徐々に売れていくことがあるんですよ。原宿店で売れると、次に大阪の梅田店。そこで売れると、全国に広がっていく。なので、どんなモノがヒットしているのか、どんなモノがヒットしそうなのか、といったことを知るには原宿店をウォッチしなければいけません。
土肥: へー、それは知りませんでした。キデイランドの店内をウロウロするのは恥ずかしいですが、近くに行った際にはのぞいてみますね。本日はありがとうございました。
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