あなたは会社でリーダーシップを発揮していると思いますか? 20〜50代のビジネスパーソンに聞いたところ、どの年代も「リーダーシップを発揮している」と答えたのは15%ほどであることが、人材育成を手掛けるシェイクの調査で分かった。
次に、リーダーシップ発揮への意欲を聞いたところ、20代(37.2%)では4割近くの人が「はい」と回答。しかしその割合は年代が高くなるほど低下し、50代では16.4%。この結果について、シェイクは「リーダーシップ発揮の意欲は、年次が高くなるにつれて減少していくことが明らかになった。管理職になってから急にリーダーシップを発揮することを求められても、そううまくはいかない。意欲の高い20代から、リーダーシップの開発をすることが必要」とコメントした。
「リーダシップを発揮できない」と答えた人に、その理由を尋ねると、20代では「自信がない」「職務スキルの欠如」など、自分自身に関することを挙げる人が目立った。一方、年代が上がるにつれて「やっても評価されない」「報酬に反映されない」といった外的要因が阻害すると考えている人が多い。この結果を受け、「いまある環境に対しての他責的な感情や考え方を捨て、自らが変化の中心であること、問題の当事者であるということを自覚することが重要だ」(同)とした。
インターネットによる調査で、関東(東京・神奈川、千葉、埼玉)、愛知、関西(大阪、京都、兵庫)に住む20〜50代のビジネスパーソン1093人が回答した。調査期間は2013年10月24日から26日まで。
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