就活生に聞く――ネット上に「ブラック企業」の噂、どうする?(1/2 ページ)
興味のある企業がネット上で「ブラック企業」と書かれていた場合、あなたはどうしますか? 現在就活をしている大学3年生または大学院1年生に聞いた。マクロミル調べ。
興味のある企業がネット上で「ブラック企業」と書かれていた場合、あなたはどうしますか? 現在就活をしている大学3年生または大学院1年生に聞いたところ、「説明会や面接などで情報収集して自分で判断する」(66.3%)という人が最も多いことが、マクロミルの調査で分かった。次いで「自分が良い企業だと思えば他人の評価は気にしない」(28.3%)など、自分の目で判断する人が多いようだ。
一方で「その企業から内定をもらってもぎりぎりまで他の企業を受ける」(26.3%)といった“保険”を確保しようという人や「エントリーしない、あるいは選考を辞退する」(20.3%)と完全に避けようとする人も一定数いるようだ。
現在の就職活動に悩んでいる人はどのくらいいるのだろうか。「悩んでいる(とても+少し)」と答えたのは86.0%。同社が昨年行った調査とほぼ変わらない数値だったが、「とても悩んでいる」に限ると、昨年が47%、今年は37%と10ポイント減少した。「景気などの影響を受けてか、昨年よりも悩みの度合いは薄まっているのかもしれない」(マクロミル)
就活に悩んでいる人に、何が悩みなのかを聞いたところ「漠然とした不安や焦り」(82.2%)が断トツ。次いで「自分のアピールポイントがない」(47.3%)、「就活にお金がかかる」(39.5%)、「やりたい仕事が見つからない」(35.7%)と続いた。昨年の調査結果とほぼ同じ傾向だったが、「就活にお金がかかる」は10ポイント以上減っており、経済的な悩みは昨年よりも少し改善されているようだ。
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