就活生に聞く、働きたい会社は? 文系、7年連続で「JTBグループ」がトップ
マイナビは3月27日、「大学生就職企業ランキング」を発表した。現在就職活動をしている大学3年生(大学院1年生を含む)に聞いたところ……。マイナビ調べ。
マイナビは3月27日、「大学生就職企業ランキング」を発表した。現在就職活動をしている大学3年生(大学院1年生を含む)に働いてみたい会社を聞いたところ、文系では「JTBグループ」が7年連続でトップ。同社を選んだ学生からは「やりたい仕事ができそう」「業界上位である」「国際的な仕事ができる」といった声が目立った。「『旅のチカラ』を未来の価値へ――をキャッチフレーズにした採用広報戦略も大きなインパクトがあったようだ」(マイナビ)
2位は4年連続で「ANA(全日本空輸)」がランクイン。前年も2位だった文系女子に加え、文系男子でも13位から6位と大きく上昇。客室乗務員の採用数を過去最多にするという報道も注目を集めたものと思われる。
3位も前年と同じ「エイチ・アイ・エス(H.I.S.)」で、トップ3は前年とまったく同じ。4位には前年の8位から上昇した「JAL(日本航空)」がランクイン。「『訪日外国人旅行者が1000万人を突破した』ことなどが追い風となり(2013年、日本政府観光局の統計)、上位4社を旅行・観光関連業が占める結果となった」(マイナビ)
5位には「電通」、以下「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ」「三菱東京UFJ銀行」「オリエンタルランド」「東京海上日動火災保険」「Plan・Do・See」という結果に。
理系のランキング
一方、理系のランキングをみると、「カゴメ」が前々年の3位、前年の2位からトップに。「採用ホームページの『カゴメの人』では研究部門の23人中10人が女性で、今注目のリケジョが活躍する企業であることがよく分かる。理系女子でも2年連続のトップとなっている。学科系統別の『数・物・農・その他系』でも前年に引き続きトップだった」(マイナビ)
2位は前年の7位からランクアップした「トヨタ自動車」。輸出増やハイブリッド車の普及など好材料がそろう自動車業界を牽引する存在として、就活生の注目度も高まったようだ。
3位は前年の6位から上昇の「味の素」で、3年ぶりのトップ3入り。4位には「JR東日本(東日本旅客鉄道)」、以下「明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)」「三菱重工業」「東芝」「旭化成グループ」「資生堂」「一条工務店」と続いた。
インターネットまたは郵送などによる調査で、現在就職活動中の大学生(大学院生を含む)1万2655人が回答した。調査期間は2013年12月1日から2014年2月28日まで。
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