通勤電車の中で何をしている? 年収によって違い
通勤時間や昼休みなど、1日にはいくらかの「スキマ時間」がある。この「スキマ時間」にビジネスパーソンは何をしているのだろうか。20〜60代の人に聞いた。オウチーノ総研調べ。
通勤時間や昼休みなど、1日にはいくらかの「スキマ時間」がある。この「スキマ時間」にビジネスパーソンは何をしているのだろうか。
20〜60代のビジネスパーソンに、通勤電車の中での過ごし方を聞いたところ「睡眠をとる」(46.1%)と答えた人が最も多いことが、オウチーノ総研の調査で分かった。次いで「なにもしない」(36.7%)、「ニュースサイトを見る」(35.2%)、「小説を読む」(31.1%)、「ゲームをする」(16.7%)、、「SNSを利用する」(16.5%)、「LINEを利用する(16.5%)と続いた。
「通勤時に電車内を見渡すと、スマートフォンを利用している人が目につくが、今回の結果をみてもやはりスマートフォンやゲーム機を利用している割合が高い」(オウチーノ総研)
通勤電車の中でニュースサイトを見る割合を調べたところ、30代が最も多く47.1%、次いで40代が42.5%、20代が35.9%だった。また、通勤電車の中で新聞を読む割合についても調べたところ、60代が最も多く23.6%、次いで50代が11.9%、40代が6.3%、30代が4.7%、20代はわずか2.2%だった。
「若者の新聞離れは以前から進行していたが、スマートフォンの普及によって、一段と手軽に、リアルタイムのニュースを手に入れられるようになった。それによってさらに新聞離れが加速しているのではないだろうか」(同)
通勤電車の中で「新聞を読む」人
通勤電車の中で「新聞を読む」と答えた人を年収別でみると、年収300万円未満の人が5.2%だったのに対し、年収700万円以上は17.8%。また「ビジネス雑誌を読む」と答えたのは、年収300万円未満が5.2%、300万〜500万円未満が7.9%、500万〜700万円未満が9.1%、700万円以上が16.7%と、年収が上がるにつれて割合が高くなっている。
一方「何もしない」と答えたのは、年収300万円未満の人(42.3%)が最も多かった。「年収が高い人ほどスキマ時間も新聞やビジネス雑誌を読んで情報を得たり、自身の教養を高めるなどして有意義に過ごしていることがうかがえた」(オウチーノ総研)
インターネットによる調査で、首都圏に住んでいて電車通勤をしている20〜69歳のビジネスパーソン412人が回答した。調査期間は4月8日から9日まで。
関連記事
- ブラック企業問題はなぜ「辞めればいいじゃん」で解決しないのか
従業員を劣悪な環境で働かせ、使い捨てにする――。いわゆるブラック企業が社会問題になっているが、なぜそこで働く人は会社を辞めようとしないのか。その背景にあるのは……。 - 宋文州氏が語る、日本人が「多様性」を受け入れられないワケ
日本に多様性は必要だと思いますか? こう聞かれると、ほとんどの日本人は「必要だ」と答えるはずだ。にも関わらず、なぜ日本では多様性を受け入れる考え方が広がらないのか。その疑問を、ソフトブレーン創業者の宋文州氏にぶつけてみた。 - 借金大国日本で“踏み倒す人”が急増している理由
国民年金、給食費、授業料、治療費……今、公的な支払いを踏み倒す人が増えている。この背景には、いったいどんな「裏」があるのだろうか? - ゆとり教育で育った世代は、本当に仕事ができないのか
「若手社員が思うように育たない。その原因は“ゆとり教育”にある」と思っている人もいるだろう。しかしこの考え方は、本当に正しいのだろうか。原因は学校教育にあるのではなく、バブル崩壊以降の働き方の変化にあるのかもしれない。 - どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.