若手社会人の残業時間は月に36時間、理想は?
若手社会人は月にどのくらいの残業をしているのだろうか。2010年から2013年に新卒で入社した4年目までの社会人に聞いた。レジェンダ・コーポレーション調べ。
若手社会人は月にどのくらいの残業をしているのだろうか。2010年から2013年に新卒で入社した4年目までの社会人に聞いたところ「1〜20時間」(28.4%)が最も多く、次いで「21〜40時間」(28.0%)であることが、レジェンダ・コーポレーションの調査で分かった。
月平均の残業は36時間だったが、男女によって違いはあるのだろうか。男女別でみると、女性は「1〜20時間」(41.0%)が最も多かったのに対し、男性は「21〜40時間」(30.4%)がトップ。また「41〜60時間」と答えた女性は10.4%だったが、男性は19.3%という結果に。
理想的な残業時間を聞いたところ、全体では月平均24時間。実際の残業時間とのギャップは、12時間ほどあることが分かった。
残業をする理由
あなたはワークライフバランスがとれていますか? という質問に対し、月の残業時間が「41時間〜」と答えた層は「とれていない(ややを含む)」が45%以上と高くなり、ワークライフバランスがとれていないことがうかがえた。
残業をする理由を聞いたところ「自身に任される仕事量が多い」(61.6%)が最も多く、次いで「残業時間帯に会議や準備などをしないと仕事が進まない」(31.2%)、「仕事の難易度が高い」(25.1%)と続いた。また「社内の雰囲気だから」と答えたのは18.5%、残業が慣習となっている社内の空気が読みとめる結果となった。
調査結果を受け、レジェンダ・コーポレーションは「長時間労働はブラック企業の目安となっており、多くの企業が残業時間を減らす取り組みを行っている。残業時間を単純に減らすだけでなく、課せられた仕事量や難易度を適切なものか検討することが大切だ」としている。
インターネットによる調査で、入社4年目までの社会人443人が回答した。調査期間は2月27日から3月7日まで。
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