調査リポート
もう昔の話? 「転職回数が多いのは不利」というのは
転職回数と成功率に相関関係はあるのだろうか。転職サービス「DODA」を利用している人の転職回数と成功率を調べてみると……。
「そろそろ転職したくなってきたなあ。でも、次の転職で3社目。ちょっと多いかな」といった感じで、不安を感じている人もいるのでは。転職回数と成功率に相関関係はあるのだろうか。
転職サービス「DODA」を利用している人の転職回数と成功率を調べてみると、30歳以上で「3回目」「4回目」の割合が増えており、かつての「転職回数が多いと不利」という常識が変わりつつあることが、インテリジェンスの調査で分かった。
転職に成功した人の転職回数をみると、2013年度は「初めて」(53.0%)の人が最も多く、次いで「2回目」(24.3%)、「3回目」(12.7%)、「4回目」(10.0%)と続いた。年度別の推移をみると、2012年から2013年にかけて、「3回目」と「4回目」の割合が増え、「初めて」が減少した。
転職に成功した人を年齢別にみると、34歳以下では、「初めて」が最も多い(29歳以下が74.1%、30〜34歳が41.6%)。しかし35歳以上では、2007〜2012年までは「2回目」が最も多く、2013年には「4回目以上」(30.4%)が最も多かった。
「これまでは転職回数が多い人の採用を敬遠する企業もあったが、転職回数が多くとも、その在籍企業で出した成果が分かれば、『変化に柔軟で環境が変わっても成果が出せる』『自社でも同様に成果をあげてくれるのでは』という期待につながり、採用に至っているようだ」(DODAの木下学編集長)
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