中学生に「起業の魅力」を伝える――ITで活躍する5人が、福岡市の中学校を訪問:チャレンジ(1/2 ページ)
7月16日、東京のIT企業で活躍する5人が、福岡市にある中学校を訪問した。そこで「チャレンジすることの大切さ」「起業の魅力」などを語った。
「いろいろなことにチャレンジすることが大切なことは分かっている。しかし、失敗することが怖いので、なかなか挑戦できない」といった人も多いのでは。学生時代に将来の夢を持ち、それを実現するために果敢に挑戦するきっかけを――。そんな試みが、地方で動き始めている。
東京のIT企業で活躍する5人(ミクシィの朝倉祐介顧問、クルーズの小渕宏二社長、Gunosyの木村新司CEO、gumiの國光宏尚社長、ドリコムの内藤裕紀社長)が、福岡市にある舞鶴中学校の生徒たちに「チャレンジすることの大切さ」「起業の魅力」などをテーマに語った。
デジタルコンテンツなどを提供しているgumiの國光社長は「これからの人生で仕事をするときに一番重要なのは、やりたいことを見つけて、それを仕事にすること。好きなことだからずっとしていられるし、突き抜けられる。いろいろ周りから言われるかもしれないし、なかなか見つけられないかもしれないけど、探し続けてほしい。いい高校に入って、いい会社に入って……と周りから言われるかもしれない。それをそのまま聞くのではなく、なぜそうなのか? を親や先生も巻き込みながら考えてほしい」と自分の軸を持って、考えることの大切さを強調した。
また、ソーシャルゲーム事業などを手掛けるドリコムの内藤社長は「誰かから言われるのではなくて、子どものころからの夢が叶うというのは本当に素晴らしいこと。中学生の時期はみんなの中に埋没しているくらいがいいと思うかもしれないが、大人になると、ひとつのことに秀でていることは個性であり、強み。そういう個性を大事にしてほしい」と語った。
学校の授業ではなかなか聞けない話だったためか、担任の先生からは「生徒たちの表情は今まで見たことがないいい表情だった」という声も。ある男子生徒からは「社長さんは毎日プレッシャーの中にいるのに、そのプレッシャーを感じさせない明るさがスゴいですね」と話した。
関連記事
- なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
景気低迷の影響を受け、給料は下がり続けている――。そんなビジネスパーソンも少なくないだろう。では、今後10年間はどうなのか。リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんに「10年後の給料」を予測してもらった。 - 宋文州氏が語る、日本人が「多様性」を受け入れられないワケ
日本に多様性は必要だと思いますか? こう聞かれると、ほとんどの日本人は「必要だ」と答えるはずだ。にも関わらず、なぜ日本では多様性を受け入れる考え方が広がらないのか。その疑問を、ソフトブレーン創業者の宋文州氏にぶつけてみた。 - 「いい会社」が、若手の成長機会を奪っているかもしれないという指摘
「私たちの若い頃は、残業が続いてヘトヘトなのが当たり前、という時代でしたよね?」こんな“問題発言”で始まる今回。残業時間のチェックなど、労務管理がちゃんとしている会社で起きている人事の悩みとは? - 組織内できちんと仕事をしてきたのに切り捨て対象に……30代社員に迫る危機
企業が行う社員教育として、新人研修以上に費用がかかっていたのが中間管理職の育成「でした」。過去形になってしまった理由はなぜなのか、そして該当する社員が今すぐすべきこととは。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.