「学生が不祥事・炎上を起こした大学は、志望意欲減退」5割弱
第一志望の大学で、悪い噂や不祥事など、マイナスの情報を見聞きした場合、志望意欲にどの程度変化があるのだろうか。受験生に聞いたところ……。ネットエイジア調べ。
第一志望の大学で、悪い噂や不祥事など、マイナスの情報を見聞きした場合、志望意欲にどの程度変化があるのだろうか。大学・短大への進学を考えている高校生または浪人生に聞いたところ、「志望校から外す」と答えた中で最も多かったのは「アカデミックハラスメントがある噂を聞いた」(25.9%)であることが、ネットエイジアの調査で分かった。
次いで「アルコールハラスメントがあると噂を聞いた」(12.8%)、「大学教授や教員が不祥事・炎上を起こした」(10.9%)、「学生が不祥事・炎上を起こした」(5.1%)と続いた。「学生が不祥事・炎上を起こした」学校を志望校から除外するのは20人に1人と、大きな影響はないように感じるが、「行きたくない気持ちになる」(42.0%)を合わせると、半数近く(47.1%)に。
SNSに悪ふざけや犯罪行為が投稿されて起こった炎上騒動が昨今世間を騒がせているが、これらは学生が起こしたものが多かった。「こうした炎上騒動は、一旦起きてしまうとネット上にいつまでも残り続けるので、受験生が志望大学の情報を収集する際に、目にする機会も多いだろう。炎上騒動や不祥事などによるネット上の悪評は、大学の運営や広報において大きなリスクになることがうかがえた」(ネットエイジア)
どんな大学に興味を持ちましたか
あなたはどんな大学に興味を持ちましたか? 受験生だけでなく、現役大学生にも聞いたところ「知名度の高い大学」(34.4%)を挙げる人がトップ。次いで「自分の偏差値・学力に合った大学」(34.3%)、「興味のあるキーワードで検索してヒットした大学」(32.3%)、「人(親、先生、友人など)から勧められた大学」(24.1%)、「よく話題にあがる大学」(23.4%)と続いた。また「よく広告を見る大学」は12.7%。
この結果について、ネットエイジアは「普段からネットを主な情報源とし、多くの情報に接している若年層の高感度を高めるには、広告による接触量を増やすのみではなく、受験生が能動的に情報収集をする際に目につきやすくする施策(SEO対策など)や、親や教師の世代も対象に含めたバズマーケティングなど、口コミで話題になるような施策がより重要になってきているのではないか」と分析している。
インターネットによる調査で、受験生または現役大学生1167人が回答した。調査期間は6月19日から25日まで。
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