キリン、初のクラフトビール「SPRING VALLEY BREWERY 496」を発売
キリンビールは7月31日から、初のクラフトビール「SPRING VALLEY BREWERY 496」の予約を受け付ける。価格は、330ミリリットル入りのびん6本で3000円(税込、送料込)。
独自のビールを打ち出すことで、ビール離れに歯止めをかけ、新たな消費者層にもアピールしていきたい――。キリンビールは7月16日に、クラフトビール事業に本格参入することを発表していたが、その第一弾の商品を発売することを明らかにした。
新ブランド名は「SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレーブルワリー)」。7月31日12時より、オンラインショップ「DRINKS(ドリンクス)」で、初のクラフトビール「496」(プロトタイプ品)の予約受注を数量限定で開始する。「496」はブランドのフラッグシップビールで、「苦味・甘味・酸味のバランスが楽しめる」(キリンビール)という。価格は、330ミリリットルのびん6本で3000円(税込、送料込)。アルコール度数は6.5%。
今後の予定として、第二弾は「ピルスナータイプ」(淡色の下面発酵ビールで、ホップの苦味が特徴)、第三弾は「フルーツエールタイプ」(上面発酵で醸造)、第四弾は「ホワイトビールタイプ」(小麦を多くの割合で使用して醸造)を、年末までに順次販売していく。詳細については、同社のWebサイトや「DRINKS」を通じて案内する予定。また、「496」を予約した人に限り、第一弾から第四弾までの計4種類を一括予約(1万2000円)することができる。
ビールファンの拡大を図る
キリンビールは2015年1月に100%出資の新会社を設立する。投資金額は10〜20億円を見込んでおり、2016年には製造・販売を始める。また「2020年にはビール市場の3%、6〜7万キロリットルの規模にしたい。その規模になれば、売上高は150〜200億円、利益は60〜70億円が見込まれる」(磯崎功典社長)という。
クラフトビールとは、小規模な醸造所で生産されているビールのこと。日本での市場規模は小さいが、米国では金額ベースでビール市場の14%を占めているという。
クラフトビール事業の参入に合わせ、キリンビールは東京の代官山と同社の横浜工場に醸造設備を新設し、製造・販売を行う。また、レストランも併設して、ビールファンの拡大を図っていく構えだ。
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