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オレ、定年まで働けるの? 中間管理職がハマる意外な落とし穴:サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(4/4 ページ)
「自分が定年まで働いている姿が想像できません」といった不安を感じていませんか? ロールモデルが多様化しているので、中間管理職の間でこうした落とし穴にハマる人が多いようですが、ではどうすればいいのでしょうか。答えは、簡単。それは……。
いま、自分が置かれている場所で全力を尽くし、優れたパフォーマンスを発揮していれば、これからも求められる人材であり続けるでしょう。逆に、慣れ親しんでいるはずの、いまの場所ですら要求に応えられないとしたら、新しい場所で必要とされる、少なくとも未来を約束される人になるのは難しいはずです(場所が変われば、別の能力を発揮するというケースは容易に想像できますが、残念ながら、いまの場所で一定のパフォーマンスを発揮していなければ、そもそも新しい場所にすら移れません)。
「誰にでも分かる当たり前の話」も、自分のこととなると分からなくなってしまうもの。これを読んでいる中間管理職の皆さんも、部下に不安を打ち明けられたとき、きっと似たような話をしているはず。まずは、目の前のことに全力投球せよと。悩んだ時こそ、シンプルな、それこそ、分かりやすい行動をすることが一番です。
将来を無条件で約束してくれる企業は、少なくなりました。だからこそ、その年齢だからできること、求められることを精一杯に。それに尽きるのです。
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