財務責任者の55%は「昨年に比べて、景気がよくなる」
グローバル企業の財務責任者(CFO)は、日本企業の今後1年間の景気をどのように見ているのだろうか。年間売上高が5億ドル以上のCFOに聞いた。アメリカン・エキスプレス・インターナショナル調べ。
グローバル企業の財務責任者(CFO)は、日本企業の今後1年間の景気をどのように見ているのだろうか。年間売上高が5億ドル以上のCFOに聞いたところ、55%が「景気がよくなる(著しく+やや)」と回答していることが、アメリカン・エキスプレス・インターナショナルの調査で分かった。「アベノミクスに沸いた昨年の調査結果(67%)と比べるとやや減少しているが、引き続き半数以上のCFOは景気について明るい見通しを持っているようだ」(アメリカン・エキスプレス・インターナショナル)
欧州の多くのCFOは、昨年まで自国の景気回復に厳しい見方を示していたが、今年は景気回復・拡大に対して楽観的な結果となった。特に、英国(+43%)、スペイン(+25%)、フランス(+23%)は大幅に改善。一方、昨年景気の見通しがよかったブラジル、中国はそれぞれ20%ほど減少した。
今後の海外出張について
今後の海外出張について聞いたところ、日本のCFOの61%が「増える」と回答。また、46%が「海外出張への投資は企業の成功に必要」と答えている。世界のCFOの57%は「今後、海外出張は増える」との見方を示していることから、「海外出張は戦略的な投資分野になるのでは」(同社)としている。
日本のCFOに、海外出張費をどのように管理しているのかを聞いたところ「全社的に一元管理している」と答えたのはわずか3%。この数値はアジア諸国の平均30%に比べると、かなり低いことが明らかに。日本企業の多くは、個々の社員や部署ごとに出張が管理されているようだ。
インターネットまたはインタビューによる調査で、グローバル企業のCFO507人が回答した。調査時期は3月。
関連記事
- 出張で行って、「もう一度行きたいなあ」と思ったところは?
出張で行って気に入り、家族や友人を連れてもう一度行きたいと思ったのはどこですか? 東京・大阪・名古屋圏に住む20〜60代のビジネスパーソンに聞いた。JTB調べ。 - 外国人が “クール” と評した日本の観光スポットはどこ?
旅行の口コミサイト「TripAdvisor(トリップアドバイザー)」は9日、過去3年間に投稿されたクチコミでの評価をもとに「外国人が “クール” と評した日本の観光スポット20」を発表した。それによると、1位は……。 - 「上野東京ライン」成功のカギは、品川駅が握っている
JR東日本は上野駅と東京駅を結ぶ4つ目の路線を「上野東京ライン」として2015年3月に開業する。従来上野駅止まりだった東北本線(宇都宮線)、高崎線、常磐線の列車が東海道本線と直通する。ただし、この計画で重要な駅は上野駅や東京駅ではなく、品川駅だ。 - 世界の旅行者が選ぶ都市ランキング――1位は「東京」
旅行サイトを運営するトリップアドバイザーは20日、「旅行者による世界の都市調査」を発表した。世界の旅行者が選ぶ“満足度の高い都市”は……。トリップアドバイザー調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.