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あれほど騒がれた「お台場カジノ」の話がぷっつりと消えた理由:窪田順生の時事日想(3/3 ページ)
石原さんや猪瀬さんが都知事だったころは「お台場カジノ」構想に前向きだったのに、なぜか舛添さんが都知事になってからは慎重な動きに。その背景には、何があるのか。
いや、なにも日本人のギャンブル依存症はたいしたことがないと言いたいわけではない。深刻な症状の人に対しては、なにかしらの対策が必要だとも思う。
このタイミングで、これまでやってこなかった「国際調査」を急に行い、「536万人」という根拠の薄い数字がポンと飛び出したこと。そしてそれが「カジノはダメよ」という政治的主張と強引に結びつけられているのが、「うさん臭い」と言っているのだ。
そもそも、ギャンブル依存症対策というのなら今のギャンブルのなかでまずどうにかするのが筋ではないか。まだこの世に現れてもいない「カジノ」を叩くのは明らかにおかしい。
秋の国会を前にいよいよ、なりふりかまわぬ情報操作合戦が始まった。「お台場カジノ」で最近陰が薄いフジテレビさんもこの分野は得意とするところだ。一発逆転を期待したい。
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