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インタビュー

なぜ、“うどん県”からチェーン店が出てこないのか仕事をしたら“うどん”のことが見えてきた(前編)(7/7 ページ)

「丸亀製麺」「はなまるうどん」「つるまる」――。讃岐うどんを扱っているチェーン店を調べてみると、ある共通点があった。それは、どれも本社がうどんの本場・香川県でないこと。その理由について、香川大学大学院の高木知巳准教授に聞いた。

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うどんの味の違いが分かる

土肥: 話を戻すと、香川県民は個性的なうどんを好んでいるんですよね。そのうどんをつくっているのは「職人」ということですが、“味の違いが分かる”人ってどのくらいいるのでしょうか。職人の人たちにとってはとても失礼な話だと思うのですが、ラーメンと違って、うどんの味は違いが分かりにくい。「このうどんの出汁は、いりこがいいからだ」なんて言い切れる人ってなかなかいないのではないでしょうか。

高木: いい質問ですね。香川県民は「うどんの喉ごしがどうの」とか「いりこの味がきいている」などと言っていますが、大多数の日本人はそんなこと分かりません。でも、ラーメンなら分かりますよね。もちろん細かいことまではなかなか分からないですが、「この塩ラーメンはおいしい」「このとんこつラーメンは濃厚だ」といった感じで、味の違いを表現しやすい。そこで、ラーメン業界とうどん業界の違いを調べてみたところ、ちょっと興味深いことが分かってきたんですよ。

土肥: ほほー。何ですかそれは?

高木: 実は……。

つづく

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