万引きだけではない! 今、コンビニで起きている“問題”:ご一緒に“おでん”いかがですか(5/5 ページ)
防犯ビデオに映った万引き犯の画像を公開するぞ――というショッキングがニュースがあったが、コンビニでも万引きの被害に悩まされている。最近は万引き以外にも、ある“問題”が増えているという。それは……。
コンビニオーナーからのお願い
警察に「万引き犯を見つけてくれ」「不法投棄を取り締まってくれ」と言っても、なかなか動いてくれない。人員や捜査費用などのことを考えると、万引きや不法投棄よりも重大な犯罪にチカラを入れる、ということも理解できる。
しかし、全国5万店以上のコンビニオーナーが被害に悩まされている。万引きの認知件数は10万件を超えているが、認知されていない……つまり、見つからなかった行為を含めると、20万件を超えているのではないだろうか。これだけたくさんの人が犯罪を犯していて、逮捕されても“微罪”(被害が少額だったりした場合、検察に送致されない「微罪処分」となることも)でおしまい。
不法投棄については、こんなアドバイスを受けることがある。「駐車場にポスターを貼ればいいのでは。『それはマナー違反ですよ』『自転車を不法に置いてはいけません』と書いておけば、誰も置かなくなるよ」と。アドバイス通りにポスターを貼れば、一定の効果はあるかもしれない。しかし、お客さん商売をしていて「○○してはいけません」という言葉は、できるだけ使いたくない。なぜなら、過去の経験から言って、トラブルに発展する可能性が高いからだ。
コンビニオーナーとしての立場から、ひとつお願いがある。犯罪として取り締まることが難しいのであれば、条例によって対策を講じてもらえないだろうか。このままでは万引き犯を店内で捕まえることはできなし、不法投棄は増えていくばかりだ。
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