43.1%の人が「自分の能力を引き出してくれる上司に出会ったことがない」
あなたは自分の能力を引き出してくれる上司に出会ったことがありますか? ビジネスパーソンに聞いたところ、半数近くの人が「出会ったことがない」と回答した。シェイク調べ。
あなたは自分の能力を引き出してくれる上司に出会ったことがありますか? 社会人5〜24年目までのビジネスパーソンに聞いたところ、半数近くの人が「出会ったことがない」(43.1%)と回答していることが、人材育成などを手掛けるシェイクの調査で分かった。
部下を抱える先輩社員にとっては驚きの数字だったかもしれないが、同社の上林周平は取締役はこのように分析している。「業務のやり方などは教えられてはいるが、動機づけられたり、力を引き出されたりはしていない。すなわち、『自分はまだまだポテンシャルも余力もある』という認識であることがうかがえる。多くの職場で見られる表面的なかかわりではなく、相手に踏み込み、期待をかけたアプローチが必要であり、それらを上司はできていないということの表れだと考えている」
自分の能力を引き出してくれた上司に出会ったのはいつごろなのだろうか。能力を引き出してくれた上司に出会ったことがある人に聞いたところ「4年〜6年目」(29.1%)と答えた人が最も多く、次いで「2年〜3年目」(23.0%)、「10年目〜」(17.9%)、「1年目」(17.0%)、「7年〜9年目」(12.9%)という結果に。OJTなどの育成期間が含まれるであろう、1年〜3年目に出会った人は全体の4割にとどまった。
能力を引き出してくれる上司の特徴
能力を引き出してくれる上司は、他の上司と比べてどこが優れていたのだろうか。自分の能力を引き出してくれた上司に出会ったことがある人に聞いたところ「優しくも、厳しくも率直なアドバイスをしてくれる」(50.6%)と答えた人が最も多く、次いで「よく声をかけたり、聞いてくれたり相談しやすい環境を作ってくれる」(36.1%)、「しっかり任せてくれ、最後は自分が責任を取る覚悟がある」(31.7%)と続いた。
インターネットによる調査で、社会人5年〜24年目の男女1032人が回答した。調査期間は7月9日から10日まで。
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