タカラトミーが新型ロボット「Robi jr.」を発表――その特徴は?:約1000フレーズの会話(1/3 ページ)
デアゴスティーニ・ジャパンの人気シリーズ「Robi」の弟分となる「Robi jr.」が、タカラトミーから2015年1月に発売される。子どもだけでなく子育てが終わったシニア層もターゲットにしている「Robi jr」の特徴は……。
タカラトミーは10月15日、デアゴスティーニ・ジャパンから刊行されている『週刊ロビ』とコラボレーションしたパーソナルトークロボット「Robi jr.」(ロビジュニア)を2015年1月24日に発売する、と発表した。価格は1万5000円(税別)。人の言葉を理解する音声認識機能や自社開発の人感センサーを搭載し、約1000フレーズの会話をすることができ(Robiは200フレーズ)、人とのコミュニケーションに特化したモデルになっている。
2013年2月19日に創刊された週刊『ロビ』は、全70号の付属パーツを組み立てることでロボット「Robi」が完成するマガジンシリーズ。パナソニック「エボルタくん」などの二足歩行ロボットを開発した高橋智隆(たかはし・ともたか)氏がデザイン・設計を手がけており、言葉を理解して話し、歩行や歌に合わせて踊ることもできる。
創刊号は約15万部が発行されるヒットになり、2014年2月には再刊行版も完売。「正直予想以上だった」(デアゴスティーニ・ジャパンD2C部長・森洋平氏)と驚くほどの人気を集めた。ロボットものの購買層は男性9割以上という中で、女性の購入者が多いのも特徴だ。また、台湾、香港、イタリアでも刊行されるなど、国内外で支持されている理由として、森氏は「声や仕草が連動してかわいくて、人と同じ動作に落とし込めたことがよかったのでは。生活の中で違和感なく、そのリアクションで笑顔になれる」と話した。
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