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マツダの工場は「現場の課題」にどのように向き合っているのか工場潜入(前編)(4/4 ページ)

ここ数年、デミオを始め革新的なデザインと技術を持ったクルマを生み出し続けるマツダ。そんなチャレンジ精神あふれるマツダのマインドは、失敗を恐れない、むしろ挑戦の上での失敗を称える「失敗大賞」という、クルマを作る現場での取り組みにも表れている。

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次につながる失敗


失敗大賞を制定した圓山雅俊執行役員 本社工場長

 失敗大賞は単なる失敗というのではなく、次につながる失敗であることが前提だ。もちろん、明らかに見込みがない失敗も含まれているが、アプローチの仕方が間違っていたことに気が付き、次への挑戦に結び付ければいいのだという。実は「失敗大賞」とともに目標達成を称える「挑戦大賞」も設けられているが、「気持ちとしては、挑戦大賞は銀メダルで失敗大賞こそが金メダル」(圓山氏)といい、現場を直接見ている池原浩三本社工場主幹も、「失敗大賞を受賞すると“今度は挑戦大賞を取ります”と恥ずかしそうに言うが、本当は胸を張って失敗大賞を受けてほしい」のだそうだ。

 最後に圓山氏はこの失敗大賞の意義を次のようにも説明してくれた。「生産現場というと与えられたことをこなすだけの仕事と思われがちです。しかし、モノを作っている現場だからこそ発想できることがたくさんある。そんなアイデアを工場のほうから先回りして考えていくことで、よりモノづくりの革新が進みます。このことこそが、日本にある本社工場と防府工場が海外拠点とは違い、“Center of Excellence”であることの真価なのです」(圓山氏)

つづく

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