1年で2600万円稼ぐ――杉村太蔵氏に学ぶ株投資の極意:マネーの達人(1/2 ページ)
2013年の1年間で2600万円もの利益を出したという元衆議院議員の杉村太蔵氏。彼がどんな投資術を用いたかのぞいてみましょう。
2013年の1年間で2600万円もの利益を出したという元衆議院議員の杉村太蔵氏。彼がどんな投資術を用いたかのぞいてみます。
2600万円もの利益を上げた投資術とは
キーワード1:集中投資
まずは、どのように2600万円もの利益を上げることができたのか、その手法に注目してみましょう。
「僕が集中投資したのは、2012年の11月以降です。当時の野田首相が 安倍自民党総裁との党首討論で「解散する」と発言しました。これを聞いてから、これはという銘柄を買ったんです。それは自動車、建設などの3銘柄ですが、500万円以上をつぎ込みました。確実に上がると確信しましたね。それを昨年5月に売って、東京オリンピックが決まるんじゃないかと予想が出た8月末に、そのおカネを五輪銘柄の建設株に再投資したんです」
これを10月初めにすべて売り、2600万円もの利益を出したというわけだ。
(引用元:1000万円以上儲けた芸能人が「株の買い方、教えます」1年で2600万円、元手100万円を1800万円にした猛者も!――現代ビジネス)
杉村氏が用いた投資術、それは“集中投資”。つまり「これだ!」と思う銘柄に資産を注ぎ込む投資術でした。500万円以上の資産をたった3銘柄だけに投資するという大胆とも言える投資法ですが、「確実に上がる」と言える根拠があったからこそ可能だったともいえます。
一般的には分散投資が好まれますが、相場動向によっては集中投資も有効であることが証明されたと言えるでしょう。
キーワード2:1つの視点からの投資
また、注目に値するのが彼の視点です。私たち個人投資家が見習うべき株式投資に対する彼の視点とは……。
元政治家らしく、こんな視点で投資をしているという。
「僕の投資スタイルは、大きな政治の流れから、株価がどう反応するか予想するところからスタートします。そして、確信をもって一点集中すること。2012年11月の段階で予想されたのは、円高から円安への転換でした。そこで、 円安の恩恵をいちばん受けるのはどの業種かを考えた。逆にいえば、野田政権下でもっとも苦しんだ業種は何か。僕からみて、いちばん気の毒だと思ったのは自動車業界です。円安に転じれば確実に輸出が増える。だから自動車株を買ったわけです」
(引用元:1000万円以上儲けた芸能人が「株の買い方、教えます」1年で2600万円、元手100万円を1800万円にした猛者も!――現代ビジネス)
さすがは元衆議院議員。彼は株式相場を「政治」という視点で見ています。大きな政治の流れから、株価がどう反応するか予想する――つまり、政治と株式相場の関係から今後の相場動向を予測しているのです。
もちろん政治という視点だけが正解ではなく、株式相場を見る視点はさまざまです。言い換えると、どんな視点でもよいので自分なりの視点から株式動向を探り、今後値上がりするであろう銘柄を買う。これが私たちが学ぶべき投資術なのです。
どんな視点から株式相場を見るかは投資家によって選択が異なります。例えば東京オリンピック、為替、なでしこ銘柄、配当や優待銘柄などなど、選択肢はいくらでもあり、正解はなく間違いもありません。ポイントは、1つの視点から今後高い確率で値上がりする銘柄を探し当てることです。
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