退職理由で多かったのは? 社員の口コミを分析
転職サイトなどを運営しているヴォーカーズは11月5日、社員の口コミから“退職理由”を分析し、その結果を発表した。最も多かった退職理由は……。
転職サイトなどを運営しているヴォーカーズは11月5日、社員の口コミから“退職理由”を分析し、その結果を発表した。同社が運営するサイトに寄せられた口コミを分析したところ「仕事」(出現率14.87%)に関係するキーワードが最も多かった。「他にやりたい仕事があった」「仕事の幅を広げるため」といった文脈で使われていて、自身のキャリアと会社が与える業務やキャリアパスとの不整合が退職の原因になっていることがうかがえた。
次いで、2位には「上司」(5.04%)のキーワードがランクイン。「上司との相性の悪さ」「上司に不満」といった理由が目立った。「モチベーションを維持するうえで、上司との良好な関係性が重要であり、逆の場合、それが退職要因の引き金になるようだ」(ヴォーカーズ)
3位には「環境」(4.87%)、以下「成長」(4.30%)、「給与」(3.86%)、「給料」「評価」(いずれも3.84%)、「キャリア」(3.47%)、「残業」(2.93%)、「キャリアアップ」(2.48%)と続いた。
退職理由を年代別にみると
退職理由の口コミを年代別にみると、どのような違いがあるのだろうか。20〜25歳、26〜35歳、36〜45歳、46〜55歳で比較すると、20代から30代前半は「プライベート」「家庭」「結婚」といったキーワードが上位に。一方、「ワークライフバランス」は年齢が上がるにつれて少なくなっている。
また「体調」「ノルマ」「体力」といったキーワードは、20〜25歳でいくつか挙がっているものの、26歳以降の年齢では上位に現れていない。「まだ慣れぬ仕事のハードさと共に、ライフステージの変化によるプライベートとの両立に悩む若い世代の姿が浮き彫りになった」(ヴォーカーズ)
業績悪化などによる「会社都合」というキーワードは、若手社員では上位に登場しなかった。年齢が高くなるほど「リストラ」「希望退職」が上位に登場。「業績悪化のしわよせが、中高年層に向けられている現実がうかがえた」(同)
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