ミニストップ+パステル=なめらかプリン――商品開発の裏話を聞いた:女性客を開拓(1/2 ページ)
新たな顧客開拓を推し進めるミニストップがスイーツ専門店のパステルとタッグを組んだ。パステルの人気商品「なめらかプリン」を応用した新商品で女性客などにアピールする。
「もっと便利、もっと健康、もっと感動、毎日行きたくなる店舗をつくります」――。新ビジョンを掲げるコンビニエンスストアのミニストップが、新たな顧客層の獲得に乗り出した。
1980年設立の同社は、店内調理加工した商品を提供するとともに、店内で飲食(イートイン)できることを特徴にして事業を伸ばしてきた。2014年9月末時点で国内外に4600を超える店舗を抱えるまでの規模になっている。
同社の強みである店内調理加工については、フライドポテトやチキンなどのファストフードに加え、創業期からソフトクリームなどのデザート商品も扱っている。1995年には、夏の定番メニューとしてロングセラーになっているかき氷スイーツ「ハロハロ」を発売した。主力のソフトクリームに関しては、1998年に2連ソフトクリームフリーザーを導入し、バニラ以外のフレーバーのソフトクリームが提供可能になったほか、2002年には現在も人気商品の「ベルギーチョコソフト」の販売を開始した。
こうした中、デザートの新たな柱として同社が力を入れているのが、プリンパフェである。実は歴史は古く、2000年から販売しているわけだが、2013年に満を持して新たな切り口の新商品を発売した。それが、「パステルなめらかプリンパフェ」だ。
この商品の最大の特徴は、ネーミングからも分かるように、スイーツ専門店・パステルが監修していることである。元々、ミニストップでプリンパフェは人気が高く、特に男性客からの支持を受けていたデザートだったが、なめらかプリンパフェは2013年の同社のパフェ類売上実績において、「マンゴーパフェ」に次ぐ2位となった。
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