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オリックスはなぜ弥生を買収するのか:狙いは小規模事業者(2/2 ページ)
オリックスは年内に、会計ソフト大手の弥生を買収する。リースや保険、レンタカーなどを主力事業とするオリックスが、弥生を買収する理由は何なのだろうか。
ソフトウェア提供から、事業コンシェルジュへ
実は今回の発表会で、記者が最も印象に残ったのは、弥生の岡本浩一郎社長が初めから終わりまでずっと笑顔で、非常に冗舌だったことだ。
岡本氏によると、今後の弥生の成長戦略は5つある。(1)新規顧客開拓、(2)クラウドの活用、(3)製品強化と法令改正対応、(4)既存顧客との関係強化、(5)事業コンシェルジュへの進化の5つだ。このうち特に、事業コンシェルジュへの進化は、オリックスグループに入ってようやく可能になることだと説明する。「これまで弥生が提供してきたソフトは、例えば会計、給与計算……とどうしても縦割りになっていた。しかしオリックスグループに入ることにより、今後は金融の力を借りて、より総合的にお客様の事業の発展をサポートする事業コンシェルジュとしての価値を提供できるようになる」(岡本氏)
買収交渉は初夏から
なお、オリックスによる弥生の買収という話は、実は2011年11月にも上がっていた。当時オリックスは「弥生の買収を検討している」と認めていたが、売り手であるMBKパートナーズの判断で交渉はストップしたという。
「それ以降も、弥生(の買収)はオリックスにとって戦略的な意味が大きいと考えていた。今年の初夏にMBKパートナーズから改めて買収について声掛けをいただいて、具体的な検討に入った」(松崎氏)としている。買収は年内をめどに完了する予定だ。
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