インタビュー
輸出量7年で42倍! ニッカウヰスキーが海外で売れている&売ることができるワケ:仕事をしたら“ウイスキー”が売れた(6/6 ページ)
ニッカウヰスキーの商品が売れている。「NHKのドラマ『マッサン』効果があって売れているんでしょう?」と思われるかもしれないが、日本だけでなく、海外でも売れているのだ。その理由は……。
今後の展開
土肥: 今後はどのような展開を考えていらっしゃいますか?
楫: 現在は欧州、米国などを中心に展開していますが、進出したい国はたくさんあります。実際、「ウチの国でも販売させてほしい」といった感じで、引き合いがたくさんあります。でも、ここでも「在庫管理」の難しさがあるんですよ。
先ほども申し上げたとおり、販売することはできます。でも、将来のことを考えれば、じゃんじゃん売ることはできません。一気に取引先を増やすことはできませんので、原酒の量を考えつつ、段階を踏みながら広げていければいいなあと。
土肥: 楫さんの今の仕事が、10年後、20年後の後輩たちにつながっていくわけですよね。
楫: はい。未来の後輩たちは、このように感じてくれればうれしいですね。「先輩たちがいい仕事をしてくれたので、今、多くの人たちにウイスキーを提供することができています」と。
(終わり)
編集部よりお知らせ:
「made in Japan」――。かつては“格下”の響きがあったが、今は違う。日本発のヒット商品が次々に生まれ、世界の仲間入りを果たした。国境を越えた商品は、どのように誕生し、なぜ浸透したのか。Business Media 誠ではその謎に迫っていくために特集「世界で売れてる、日本発のヒット商品」をスタートする。
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