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丸亀製麺が出店に急ブレーキ……次の一手はどうする?:粉から粉に(3/3 ページ)
讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」を運営するトリドールが、出店スピードを急速に緩めている。かつて「1000店体制」を目指してどんどん増やしていたが、今は見る影もない。出店を抑制して、何に力を入れているのか。
海外事業は積極的に展開
――国内と違って、海外は積極的に出店されていますね(関連記事)。2014年3月末には61店舗でしたが、9月末には81店舗に増えています。
トリ: 海外事業については、8月に単月黒字化を達成した。2011年にハワイに海外1号店を出店したが、想定以上に早く単独黒字化を達成することができた。一方で、不採算店舗については積極的に閉店して、経営資源を集中させ収益の改善を図っている。
――今後の海外事業について聞かせてください。
トリ: アジアを中心に丸亀製麺を出店していく予定だ。それ以外の国・地域については、丸亀製麺のほかに、現地の人たちに受け入れられやすい新業態を検討していく。例えば、アフリカのケニアでは「teriyaki JAPAN(テリヤキ・ジャパン)」を年明けにオープンする予定だ。ケニアの首都ナイロビは非常に高い経済成長や人口増加が見込まれるので、2014年4月に現地法人「TORIDOLL KENYA」を設立した。テリヤキチキンを中心にご飯や麺、サラダをワンプレートで提供することで、これまでにないテリヤキチキンの食べ方を提案したい。
――ケニアのほかに、新しい国に進出する予定はありますか?
トリ: 具体的なことは言えないが、進出する予定はある。今後も経営資源を集中させ、グローバルに展開していく予定だ。
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