検索
インタビュー

社長から“ダメ出し”100回以上! 別格「日本冠茶」完成までチョー大変仕事をしたら“緑茶”が売れた(6/6 ページ)

キリンビバレッジの飲料「別格」シリーズが売れている。価格は200円(税別)もするので、ネット上では「高い」といった声が多い。これまでの常識では考えられない商品はどのようにしてつくられたのか。別格「日本冠茶」を開発した担当者に話を聞いた。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

“嗜好品”に近い売れ方

工藤: 他のお茶は、朝の8時と昼の12時にたくさん売れます。出社のときや、ランチのときに購入される人が多いのでしょう。でも「別格」は違う。15時以降によく売れているので、“嗜好品”に近い売れ方なんですよね。データからは「他のお茶とは全く違う飲み方をされている」ということが分かってきました。

 あと、Twitterでの拡散が多いですね。他の自社商品は発売後3日間で数百から1000ほどのツイートなのですが、「別格」では6000以上もありました。

土肥: Twitterの反応をみると「高い」という反応が多いですね(笑)。でも「売れている」というのは、興味深い。考えてみたら、アイスクリームの世界では当たり前のことですよね。ガリガリ君の価格は60円ほどですが、ハーゲンダッツは250円ほど。価格差はかなりありますが、両方ともよく売れている。例としてアイスクリームを挙げましたが、その他の商品でも価格差は当たり前のように存在しています。パン、カップめん、醤油、砂糖、冷凍食品などなど。

 他のモノでは「価格差はあって当たり前」なのに、お茶や缶コーヒーは「価格差はなくて当たり前」だったんですよね。いま「だった」と言ったのはわざとで、もし「別格」のような高価格の商品が次々に出てきたら、「価格差はあって当たり前」の世界に仲間入りするかもしれません。

 最近は「消費の二極化が進んでいる」と言われているので、お茶や缶コーヒーの世界にも「価格は高くても、自分が好きなモノを飲みたい」という人が増えていくかもしれませんね。本日はありがとうございました。

(終わり)

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る