連載
「タダ(無料)」とうまく付き合うには、どうすればいいのか:お金もセンス(4/4 ページ)
「年会費無料」「相談は無料」「手数料無料」――。お金がかからない……つまり「タダ(無料)」という言葉は魅力的だが、気をつけなければいけないことがある。それは……。
「無料お試し商品」や「無料試乗サービス」「無料体験レッスン」などなど、その後の契約において断り切れない気持ちの中に「せっかく無料でやってもらったんだからこれくらいはお返ししないと……」という借りを返すマインド(合理化=いいわけ)が存在してしまうのである。
十中八九、「タダ」の先には「有料」の扉が用意されている。そして、その吸引力というか磁力は結構強いのである。残念ながらここでは、あなたの“人のよさ”は、確実に仇(あだ)になる。そしてこれが、「タダより高いものはない!」への道へとつながっていく。
「タダ」で提供されたものは、とことんそれを利用して、「有料」の扉が見えても、必要を感じなかったら何ら躊躇(ちゅうちょ)することなく断ればよい。要するに、タダにおけるセンスとは、 「貸し・借りマインド」に陥らない、図々しい精神を養うこと……なのである。
関連記事
- 借金には2つのパターンがある――悪い借金をする人がハマる落とし穴
金融やお金にまつわる話になると、どうしても難しく語られがちなので、敬遠する人も多いのでは。筆者の森永賢治さんは「お金の知識」ではなく、「お金のセンス」を磨けばスムーズな生活が送れるという。連載1回目は「借金」の話。 - なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
景気低迷の影響を受け、給料は下がり続けている――。そんなビジネスパーソンも少なくないだろう。では、今後10年間はどうなのか。リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんに「10年後の給料」を予測してもらった。 - 冬のボーナスはいくら? サラリーマン、国家公務員の平均は
円安の影響を受け株価が上昇しているが、冬のボーナス支給額はどうなるのか。主要シンクタンクが試算したところ……。 - 借金大国日本で“踏み倒す人”が急増している理由
国民年金、給食費、授業料、治療費……今、公的な支払いを踏み倒す人が増えている。この背景には、いったいどんな「裏」があるのだろうか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.