意外! 大みそかに客が殺到するローソンの店舗がユニーク:仕事をしたら“年越しそば”が売れた(3/6 ページ)
2012年7月にオープンしたローソンの「シェラトン・ワイキキ店」がスゴいことになっている。年末年始には多くの日本人観光客が来店して、あるモノを購入しているという。それは……!?
「ザ・日本」的なモノが売れている
土肥: そ、それは……確かに日本のコンビニとは違いますね(笑)。どんな具材が売れているのですか? 日本では、たしか「ツナマヨ」が最も売れていますよね。
中川: 最も売れているのは「鮭」、次いで「昆布」「梅」。いわゆる「ザ・日本」的なモノがよく売れていますね。例えば、「鮭」の価格は2ドル(税別)。価格は決して安くないのですが、日本店舗での平均売上数(12月31日)に比べて約44倍も売れています。
先ほど「シェラトン・ワイキキ店」のお客さんは日本人観光客が多いと申し上げましたが、旅先ではどうしても外食が多くなりがちですよね。特にハワイでは肉を食べる機会が多くなるので、数日経つと「ちょっと肉にも飽きてきたなあ。今日の朝食は、軽くおにぎりにしようか」となる。そこで「鮭」「昆布」「梅」のおにぎりを手に取られるお客さんが多いんですよね。
あと「おでん」もよく売れています。ハワイ限定の具材も販売していますが、最も売れているのは「大根」(1ドル、税別)。こちらも日本の店舗に比べて、20倍ほど売れています。
土肥: またまた「ザ・日本」的なモノが。
中川: おでんの販売を始める前は、ちょっと不安でした。店内に独特の香りが漂うので、外国人がびっくりされるかもしれない。「臭い」と思われるのでは? などと心配していたのですが、多くの外国人が「なに、これ?」といった感じで興味をもってくれています。ハワイは物価が高いので、現地の人たちがおでんを食べるケースが増えているんですよ。
ただ、購入されるのは日本人が多いですね。理由としては、先ほどの「おにぎり」と同じように、外食に飽きた人たちが「ザ・日本」的なモノが恋しくなって買われている。あと、ホテルの中にプライベートビーチがあるのですが、そこで泳いだあとに「ちょっと体が冷えたので、温かいモノを食べたい」という人が召し上がっていますね。
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