サービス残業の経験がある人は42.6%――働いた時間は?
残業を命じられた人はどのくらいいるのだろうか。20〜50代の働く男女に聞いたところ「ある」と答えた人は59.2%だった。連合調べ。
あなたは残業を命じられたことがありますか? 20〜50代の働く男女に聞いたところ「ある」と答えた人は59.2%、「ない」が40.8%であることが、日本労働組合総連合会(連合)の調査で分かった。
正社員で「ある」と答えた人を役職別でみると、一般社員64.5%、主任クラス65.3%、係長クラス70.7%と役職が上がるにつれて高くなったが、課長クラス以上は46.6%と半数半数を下回る結果に。
残業を命じられたことがある人に、1カ月の平均残業時間を聞いたところ「10時間未満」(53.6%)が最も多く、次いで「10時間〜20時間未満」(17.8%)、「20時間〜30時間未満」(11.0%)となり、平均時間は18.0時間。役職別でみると、一般社員20.5時間、主任クラス25.8時間、係長クラス21.6時間、課長クラス28.4時間と役職が上がるにつれて残業時間が長くなる傾向がうかがえた。
サービス残業時間
賃金不払い残業(サービス残業)の経験がある人はどのくらいいるのだろうか。「経験がある」という人は42.6%に対し、「ない」は57.4%。サービス残業の経験があるのは、非正社員(30.5%)よりも正社員(51.9%)のほうが20ポイント以上高いことが明らかに。また、正社員で「経験がある」と答えた人を役職別でみると、一般社員48.6%、主任クラス57.8%、係長クラス63.9%、課長クラス以上55.2%だった。
サービス残業をしたことがある人に、1カ月の平均的なサービス残業時間を聞いたところ「10時間未満」(59.7%)がトップ。次いで「10時間〜20時間未満」(16.8%)となり、平均時間は16.7時間。正社員の役職別にみると、一般社員18.6時間、主任クラス19.6時間、係長クラス17.5時間、課長クラス28.0時間となり、課長クラス以上が他の役職に比べて長いことが分かった。
インターネットによる調査で、20〜59歳の働く男女3000人が回答した。調査期間は2014年10月31日から11月5日まで。
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