ハウステンボス内にできる「変なホテル」って、どんなところ?:ロボットが受付(1/2 ページ)
ハウステンボスは7月に、ローコスト化を図った宿泊施設「変なホテル」をオープンする。省エネルギー化や建設時の簡略化のほか、接客にロボットを導入。澤田秀雄社長は「世界で戦える生産性の高いホテル」とし、全世界での展開を見据えている。
ハウステンボスは7月17日に、ローコスト化を図った宿泊施設「変なホテル〜変わり続けることを約束するホテル〜」をオープンすると発表した。同社の澤田秀雄社長は「世界で戦える生産性の高いホテル」とし、海外での展開を見据えている。
長崎県佐世保市のハウステンボス内に地上2階建・72室となる第一期棟を建設するスマートホテルプロジェクトでは、滞在時の快適性と生産性を追求。2013年に建設され、澤田社長が実際に住んで検証した「スマートハウス」でも使われていた輻射(ふくしゃ)パネルを採用。屋根の角度や風が抜ける隙間をデザインしたほか、冷暖房を使わなくても快適に過ごせる仕組みになっている。総工費は約10億円。
設計にあたった東京大学生産技術研究所の川添善行氏は、「軒(のき)や障子といった、日本古来の建築思想を取り入れている。奇抜なものではなく、心地よい空気の質をデザインする」と話し、建物のみで30%以上の省エネルギー化を実現できるという。また、世界標準のコンテナサイズに合わせたモジュールになっており、現場作業の簡略化による工期短縮を図っている。
接客面では、荷物を運ぶポーターロボット(2台)や清掃ロボット(数台)などだけでなく、フロント業務にも受付ロボット3台を配置。展示会やイベント用のロボットに実績のある株式会社ココロの人体型ロボット「アクトロイド」が宿泊客に応対する。澤田社長は「ロボットは結構かわいい。現在は難しい質問には答えられないが、将来的には人間よりも正確に返答できるのでは」と話した。各部屋には顔認証システムで画像認識することにより、キー・カードレスを実現。全体で7割の業務はロボットが行い「将来的には9割はロボット・自動化したい」(澤田社長)という。
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