インタビュー
海外で病気、どうする? 大丈夫、助けてくれる会社があるのだ:仕事をしたら“人を助ける”ことができた(6/6 ページ)
途上国で病気を患ったら、大変なことがいくつかある。そのひとつが病院のレベルの低さだ。不衛生な環境で入院することになったら、あなたはどうするか? そんな場合でも、心強い味方がいる。それは……。
安藤: いかに安定した状態で運ぶことができるか、ということが大切になってきます。例えば、自発呼吸。自分で呼吸しているけど、酸素が必要で痰(たん)も多い。こうしたケースは危ないので、主治医に「人工呼吸器の管を入れてほしい」とお願いします。そのほうが呼吸が安定するので。こうしたことをやって、より移動中のリスクを低くするのですが、患者さんが安定していなければ無理はしません。安定した状態で搬送することができると判断したうえで、実際に搬送します。
土肥: ドクターヘリの場合、事故などがあった場所に到着して、すぐに患者さんを乗せて、ヘリの中でできることをやりながら運ぶ。一方、専用機の場合は、より確実な治療を受けるために搬送する。機内でケガや病気の治療を主目的にしているのではなく、できるだけ患者さんを安定した状態で病院に運ぶわけですね。
いやはやそれにしても、世の中にはいろいろな仕事があるのですねえ。本日はありがとうございました。
(終わり)
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