2015年の戦略は? ローソンの取り組み:3分で分かるビジネス戦略(1/2 ページ)
Business Media 誠では、注目を集めている会社を中心に、各社のビジネス戦略を知るための連載をスタートしています。5回目は「ローソン」について。
Business Media 誠では、売り上げを伸ばしている成長企業や、話題の商品・サービスを提供する企業など、さまざまな業界で注目を集めている会社を中心に、各社のビジネス戦略を知るための連載をスタートしています。5回目は「ローソン」について。
創業40周年
――現在の市場環境についてご説明ください。その環境をどのように受け止めていますか。
高齢化や少子化の進行、少人数世帯の増加、女性の社会進出などの社会環境の変化により、お客さまの消費行動にも変化がみられるようになりました。特に「徒歩圏内かつ近距離=ご近所、仕事帰り・短時間で買い物できる=ワンストップショッピング」というニーズから近くのお店を必要とするお客さまが増えており、コンビニ業界にとって追い風になっていると考えています。
――2015年の企業戦略について聞かせてください。
2015年、ローソンは創業40周年を迎えます。将来の新しいコンビニ像を構築するための重要な1年となると考えています。コンビニは社会的インフラとしてさまざまな面で地域(マチ)をサポートすることができる業態であり、特に社会の変化に合わせた「生活サポート力」の強化が重要と捉えています。
その1つとして、食品を中心に基本商品の品ぞろえ強化とスーパーマーケット代替品の強化を図ってまいります。また、ヘルスケア事業に力を入れていきます。2001年に美容・健康に特化したナチュラルローソンをスタートして以来、健康を基軸とした商品開発など様々なノウハウを蓄積してきました。これらのノウハウを生かし、 “健康”かつ“便利”をお客さまにご提供していきます。それを具現化したものがヘルスケアローソンや4月にオープンする介護(ケア)ローソンです。
また「オープンプラットフォーム戦略」としてラストワンマイルの取り組みも進めてまいります。これは、ローソンの考えるオムニチャネルです。全国のローソン約1万2000店の店舗インフラをローソングループ外の企業に提供し、従来のコンビニの品ぞろえでは満たすことのできなかったお客さまの幅広いニーズにお応えしてまいります。
関連記事
- ミスドとセブンのドーナツ、味はどのくらい違うの? 味覚センサーで分析
セブン-イレブンがドーナツ市場に参入する。「形がミスタードーナツとそっくり」といった声がでているが、味もそっくりなのか。「味覚センサー」を使って、セブンとミスドのドーナツを分析してもらったところ……。 - なぜミニストップのソフトクリームは真似されないのか
某コンビニのPB商品がヒットすれば、競合他社が同じような商品を販売する――。コンビニは“真似の歴史”を刻んで、拡大してきたわけだが、真似されないモノもある。そのひとつが、ミニストップのソフトクリーム。その理由は……。 - なぜコンビニは人気のない「エッグタルト」を売り続けるのか
ローソンでスイーツの販売データを見せてもらった。それによると「エッグタルト」はあまり売れていないのに、店頭に並び続けている。人気のない商品は消えていくはずなのに、なぜ「エッグタルト」を売り続けるのか。 - ローソンのコーヒーは誰が飲んでいる? データから見えてきたコト
「コーヒーはコンビニで買う」という人が増えてきているが、一体どんな人が購入しているのだろうか。ローソンのPontaカードを分析すれば「どういった人が何を買ったのか」が分かるので、担当者に直撃。男性20〜40代がよく飲んでいるのは……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.