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「砂糖は脳にいいんですよ」という謎のCMが生まれた背景窪田順生の時事日想(2/4 ページ)

ちょっと前、世間を騒がせた怪しいCMがあった。「砂糖は脳にいいんですよ」といった内容だったので、物議を醸した。科学的な根拠があいまいなのに、なぜこうしたキャンペーンが生まれたのか。

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時代と逆行するキャンペーン

 ちょっと前、世間をザワザワさせた怪しいCMがあったのをご存じだろうか。脳がピカピカと光る映像に、「脳からのお願いです」というテロップとともに、こんなナレーションが入る。

 「脳を働かせるたったひとつのエネルギー、それはブトウ糖です。しかし、脳にはブトウ糖をためておくことができません。脳に素早くエネルギーを吸収できるのはブトウ糖と果糖からなる砂糖なんです。あなたの脳にブトウ糖は足りているでしょうか」


「お砂糖“真”時代推進協議会」のCM(出典:YouTube)

 ひと昔前のレトロな雰囲気やダイナミックなメッセージから一部では注目を集めていたのでピンとくる方も多いと思うが、これは「お砂糖“真”時代推進協議会」のCMだ。

 「お砂糖“真”時代推進協議会」とは砂糖関係8団体により構成されている、いわゆる業界団体で、平成17年度より全日本菓子協会、全国菓子卸協同組合連合会と共同で菓子および砂糖の需要喚起キャンペーンを実施している。つまり、これはそのキャンペーンCMというわけだ。

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