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「自分は成長していないなあ」と感じたときにやるべきこと:サカタカツミの新しい会社のオキテ(3/3 ページ)
「仕事はやりがいがあるし、楽しい。でも、自分の成長を感じることができない」。こんな悩みを抱えている人は、どうすればいいのでしょうか? 筆者のサカタがオススメする方法は……。
自分で学ぶ場を設定し、運営してみると、成長のスピードはアップする
いくつかの勉強会に参加して、その運営のノウハウが垣間見えたところで、自分で勉強会を設定してみるのも、成長のスピードを加速させるポイント。似たようなテーマで行き詰っていて踊り場にいる人を集めて、どうすればいいのか、何を学べばいいのか、などを一緒に学ぶのです。
もちろん、ひとりで学ぶよりも手間がかかります。日程の調整から始まり、組織(というほどおおげさではないですが)の運営、人間関係など、仕事でもないのにたくさんの煩(わずら)わしいことが降りかかる恐れもあり、面倒になってしまうケースも。しかし、それでもひとりでは気がつけなかったこと、見えていなかった視界、知らなかったノウハウなどがあなたの手に入るのです。
また、社外でそういう組織を運営していることで、気がついたら「踊り場の先の一歩」を踏み出すための能力が身についている可能性もあります。「会社の建物から一歩でも出たら、もう仕事のことなど考えたくもない」と徹底している人なら別ですが、そうでないなら日々の仕事で成長できない部分は、会社の建物の外で、そして自らの手で学び、経験し、積み上げていくしかない、と考えたほうがいいでしょう。
中間管理職またはある程度のポジションについている人は、誰かが手を差し伸べてくれる、もしくは背中を押してくれる人や仕組みがなくても、自ら考え、行動しなければならないのです。
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