インタビュー
宇宙からの画像で、どんなビジネスが生まれるのか:仕事をしたら“宇宙”に飛んだ(中編)(5/5 ページ)
小型の人工衛星を開発しているアクセルスペースは、2020年をめどに衛星を50機ほど打ち上げたいという。そんなにたくさん打ち上げてどんなビジネスを始めようとしているのか。同社の中村CEOに話を聞いた。
火星でも人工衛星
土肥: 小型の人工衛星をたくさん打ち上げることによって、世界中の人が地球の画像を見ることができる。そうした仕組みをつくって、御社はプラットフォームビジネスを目指しているということですが、その先は何か考えていらっしゃいますか?
中村: そうですねえ……次は地球の外に出ていきたいですね。
土肥: 地球の外?
中村: 国際宇宙ステーションに荷物を運ぶ宇宙船を開発した民間企業「SpeceX社」のイーロン・マスクCEOが、火星に人を移住させる計画を発表しました。NASAがオランダの非営利団体「マーズワン」と提携して、火星への移住希望者を募集しました。火星に人が住むとなれば、当然インフラが必要になります。人が暮らしていけるように、さまざまな情報を提供したいですね。
土肥: それも宇宙からですか?
中村: はい。宇宙から地上を見ることで分かることがたくさんあるはずですから。
土肥: 地球から人工衛星を打ち上げて、それが火星まで……といった感じですか?
中村: はい。ただ、火星でつくるのも面白いかもしれません。無重力空間で使える3Dプリンターが開発されていますので、それを使えば部品を地球から送る必要がなくなります。設計図を送って、火星で人工衛星をつくることができる時代がくるかもしれません。
(つづく)
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