宇宙からの画像で、どんなビジネスが生まれるのか:仕事をしたら“宇宙”に飛んだ(中編)(4/5 ページ)
小型の人工衛星を開発しているアクセルスペースは、2020年をめどに衛星を50機ほど打ち上げたいという。そんなにたくさん打ち上げてどんなビジネスを始めようとしているのか。同社の中村CEOに話を聞いた。
新しいビジネスが生まれる!?
中村: 前回、「大型の人工衛星はスーパーコンピュータ、私たちの小型衛星はスマートフォンのようなモノを目指す」という話をしました。私たちはAPI(ソフトウェアからOSの機能を利用するための仕様)を公開して、多くの人に新しいビジネスをつくってほしいと思っています。
土肥: なるほど。第三者が宇宙からの画像を使うことができれば、今では考えられないようなサービスや商品が生まれてきそうですね。まずは3〜5機を打ち上げたいということですが、いつごろを予定していますか?
中村: いまは資金調達をしていて、2017年までには打ち上げたいですね。その後、数を増やしていくことで「こうしたサービスができるようになりますよ」と実感してもらって、さらに資金調達をする。そして、2020年までに50機を打ち上げることができればいいですね。
個人的には、東京の画像を見てみたいですね。2020年に東京オリンピックが開催されるので、今後さまざまな建物が増えていきます。5年後、街の形が大きく変わるので、その姿を1日ずつ撮影すれば、面白いモノができるかもしれません。例えば、パラパラ漫画のようなモノができるでしょう。
土肥: おー、見てみたいですね。でも、人工衛星の画像って、1枚100万円もするんですよね。1枚100万円もする画像のパラパラ漫画って、一体いくらするんですか(笑)。
中村: これまでは価格が高かったので、見ることができる人は限られていましたが、それが無料であれば多くの人は見ますよね。
土肥: 見ます、見ます。
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