コンビニのドーナツ戦争をどう見てる? ミスドがコメント:ドーナツ市場(1/4 ページ)
コンビニがドーナツ市場に参入しているが、市場を独占してきたミスタードーナツはどのように受け止めているのだろうか。これまであまり明らかにしてこなかったが、ついに重い口を開いた。
セブン-イレブンがドーナツ販売に力を入れている(関連記事)。2014年に一部の店舗で販売していたが、今年の8月には全国1万7000店舗まで拡大させるという。こうした動きを受け、他のコンビニも追随。ローソンやファミリーマートでも専用ケースを導入し、コーヒーと合わせて買ってもらいやすい売り場づくりを目指していく(関連記事)。
コンビニ各社がドーナツを巡ってし烈な戦いを繰り広げている中、ドーナツ市場を独占してきたミスタードーナツ(運営:ダスキン)はどのように受け止めているのだろうか。これまであまり明らかにしてこなかった同社が、報道陣の前でついにその重い口を開いた。
4月6日に開かれた、新商品の発表会。その場に詰めかけた報道陣からは“コンビニによるドーナツ市場参戦”についての質問が集中し、ミスタードーナツ・事業本部長の和田哲也氏が対応した。一問一答形式で紹介する。
コンビニドーナツの影響
――大手コンビニがカウンターでドーナツを販売しています。こうした動きについてどのように受け止めていますか。
和田: そういう質問を多くいただけると思っていた。結論を言えば、コンビニがドーナツを販売することで、(ミスタードーナツが)何を変えていくのか、何を捨てるのか、何を付け加えるのか――こうしたことは考えていない。我々ができることは、ドーナツをもっともっと深堀りすること。これまで製販一体で、世の中にない新しい価値を提供してきた。今後も、基本的にこの戦略を続けていきたい。コンビニに対抗して、どうのこうのとは考えていない。これが本音。
――「コンビニに対抗して、どうのこうのとは考えていない」ということですが、影響はどのくらい出ているのでしょうか。もしくは影響は出ていないのでしょうか。
和田: 影響については、正直に言って「分からない」。この商売は、いろんな要因によって影響を受ける。コンビニがドーナツ市場に参入したからといって、大きく上振れ、大きく下振れはしていない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- なぜセブン-イレブンは“王者”であり続けるのか
セブン-イレブンの快進撃が止まらない。2014年4月に消費税が増税され、他のコンビニが苦戦する中、セブンは売り上げを伸ばした。セブンカフェやセブンプレミアムなど、なぜヒット商品を生み出すことができるのか。現役コンビニオーナーの川乃もりやさんに話を聞いた。 - ミスドとセブンのドーナツ、味はどのくらい違うの? 味覚センサーで分析
セブン-イレブンがドーナツ市場に参入する。「形がミスタードーナツとそっくり」といった声がでているが、味もそっくりなのか。「味覚センサー」を使って、セブンとミスドのドーナツを分析してもらったところ……。 - なぜミニストップのソフトクリームは真似されないのか
某コンビニのPB商品がヒットすれば、競合他社が同じような商品を販売する――。コンビニは“真似の歴史”を刻んで、拡大してきたわけだが、真似されないモノもある。そのひとつが、ミニストップのソフトクリーム。その理由は……。 - 「セブンのドーナツとはほぼ競合しない」――クリスピー・クリーム 岡本社長
セブン-イレブンが店頭でドーナツの販売に乗り出し、2015年は日本のドーナツ市場が一気にヒートアップしそうだ。ドーナツチェーンを展開しているクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンの岡本社長に考えを聞いた。