カズ引退勧告で大炎上! “困ったOB”は張本氏だけじゃない:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)
野球評論家の張本勲氏が、TBS系の番組内で、カズの愛称を持つサッカーの三浦知良選手に引退を促すコメントをして、物議を醸している。ネット上では大炎上となったが、プロ野球界には困ったOBがたくさんいるようで……。
プロ野球界の“悪しき慣例”
巨人、日本ハム、ロッテで活躍した張本氏は現役23年間で通算3085安打の日本プロ野球記録を打ち立て、野球殿堂入りも果たした「レジェンド」。日本球界に多大な功績を残した偉人であることは多くの人が認めるところだ。しかし、その張本氏ならば何を言っても許されるのか。その答えは「NO」としか言えない。しかもカズは、張本氏が門外漢のサッカー界で活躍中の選手。これまで多くの功績を残し、今も年齢を感じさせないプレーで限界に挑戦し続けているサッカー界のレジェンドに上から目線で「お辞めなさい」と言う資格など張本氏にはない。
実は今から2年ほど前、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手が同番組で過激な発言を繰り返す張本氏に関するファンからのツイートに対し「てかあのコーナーは何のためにあるのかな?けなすため?わからん」「メジャーのOBでそういう人たちいないなぁ」などと返答したことがあった。
ダルビッシュのツイートはまさにその通りで、日本プロ野球界にはOBたちが過剰なまでに幅を利かせ過ぎてしまう“悪しき慣例”がある。セ・パの両リーグで監督、コーチを務めた経験を持つ球界OBはこう嘆く。
「日本プロ野球で古株と呼ばれるOBの中には『自分こそが絶対であり正しいんだ』と思い込んでいる人が残念なことに多い。そういう人たちは指導者になれないか、もしくはコーチや監督になったとしてもチーム内から反発を食らって結局は球団にクビを切られてしまうケースが大半です。
指導者になっても今の時代背景を受け入れようとせず、ロクに勉強もしないで選手たちに『オレの若いときはこうだった。だからオマエのやり方は間違っている』と決め付けて強要するから総スカンを食らってしまう。選手側の立場になって相手を理解しようということがまるでできないのです。理論そっちのけでただ文句を言ったり、イチャモンをつけたりすることだけが自分の義務であり仕事なんだと勘違いしてしまっている。
昭和時代のど根性論が当たり前とされていたころはそれでOKだったかもしれませんが、今の時代はNGです。そういう人が野球評論家としてワーワー言うのはメディア側からすれば“オイシイ”のかもしれませんが……。名監督、名コーチにはなれないでしょうね」
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